The Hidden Cause
このような不調はありませんか?
常に「闘争・逃走反応」が働き、リラックスできない状態。血管が収縮し、全身の血流が遮断されています。
高血圧や血糖値の上昇。
「薬を飲んでいるから大丈夫」と、根本原因を放置していませんか?
脳への血流不足(酸欠)は「ブレイン・フォグ」を招き、経営判断に必要な直感力や決断力を奪います。
About Stress-Free Therapy
当院は「ストレスフリー療法」を提供しています。
ストレスフリー療法とは、身体の6点に心地よい赤外線刺激を与える、独自の温熱アプローチです。
特許取得済みの精密な温度制御により、効率よく血行を促進。副作用のリスクを抑え、日常のストレスで緊張した心身を優しく解きほぐします。
48℃未満の心地よい刺激が、効率的に血流を促し、深いリラックス状態へと導きます。銀座の落ち着いた空間で、身体への負担を抑えた科学的なアプローチをご提供します。



ストレスフリー療法は、独自の温熱周波数により深部体温を上げ、自律神経に直接アプローチする方法です。ただ温めるだけではない、3つの生理学的反応を引き起こします。
心地よい温熱刺激で身体を芯から温め、滞りがちな血行を促進して、冷えによる悩みや毎日のコンディションを整えます。
独自の温熱リズムが日々のストレスで張り詰めた心身の緊張を優しくほぐし、深いリラックス状態へと導きます。
患部や特定のポイントを温めることで、日頃の活動で蓄積した筋肉の疲れを和らげ、身体のこりを健やかにほぐします。
Our Strengths
| ストレスフリー療法 | 再生療法 | 高級スパ・整体 | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 血流・神経(根本改善) | 細胞レベル | 筋肉・表層 |
| リスク | 極小 | 身体的負担あり | ほぼなし |
| 心理的面 | 日常的なメンテナンス | 最後の一手 | ご褒美・癒やし |
STRENGTHS
Treatment Guidelines
現代社会のストレスフルな環境にさらされ続けることで慢性的に分泌されるコルチゾール(ストレスホルモンの一つ)の低下を促し、体の不調の根本原因へのアプローチを目指す。
全身の血流量の増幅を促し、体内の37兆個の細胞一つ一つをくまなく活性化し、自己治癒力を最大限引き出すことを目指す。
加齢とともに減少する成長ホルモンの体内からの分泌力を再生し、代謝・免疫・認知機能の復調を目指す。
エストロゲン・テストステロンといった性ホルモンの体内からの分泌を促し、血管・脳・骨・筋肉・皮膚へのホルモン本来の保護作用の復活を目指す。
抗炎症サイトカインであるIL-10の産生を促し、老化の原因である慢性炎症をはじめとする体内の炎症の駆逐を目指す。
体内の1京個のミトコンドリアの機能の正常化を促し、活性酸素の発生を減じ、炎症性老化の抑制を目指す。
複合的・総合的なアプローチの積み重ねにより、テロメアの短縮抑制や細胞の老化時計を巻き戻すことで、遺伝子レベルでの生物学的年齢の若返りの実現を目指す。
Treatment Guidelines
MASSAGE

東日本大震災をきっかけに、厳しい寒さの中で人が置かれる身体的負担と向き合い、体温や代謝が生命活動に与える影響を深く見つめ直しました。
そこから、身体に過度な負担をかけないケアの研究が始まりました。
生命倫理委員会の指針に基づき、独自の呼吸法と温熱刺激による心身への影響を科学的に検証。
最小限の刺激で深いリラックスをもたらす、科学的根拠に基づいた温熱療法を、銀座から丁寧に提供してまいります。
KENJI RYOTOKUZI
了徳寺 健二

ストレスフリー療法と出会い、その効果に強い可能性を感じました。
身体への負担を抑えながら、本来の状態へと整えていく——その考え方に深く共感しています。
この療法を、必要としている方にきちんと届けたい。
その想いから、2023年4月より銀座数寄屋橋クリニックにて、
ストレスフリー療法に特化した診療を行っています。
日々忙しく、自身のケアが後回しになりがちな方こそ、
安心して身を委ねられる時間と環境を大切にしたい。
銀座という場所から、誠実な医療のかたちを提供してまいります。
TAKUNORI SATO
佐藤 琢紀

Clinic Information/Access
〒104-0061
東京都中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル7F

Blog
重要な会議中に、突然の発汗とほてりに襲われる。集中力が続かず、資料の内容が頭に入ってこない。眠れない夜が続き、翌朝の判断力が鈍る——更年期の症状は、多くの女性にとって、キャリアの中でも責任の重い時期と重なってやってきます。 海外では、この現象に「メノポーズ・アット・ワーク(menopause at work)」という言葉が使われるようになっています。更年期は個人の体の問題であると同時に、組織として向き合うべき経営課題でもある——この記事では、その視点を整理します。なお当院は更年期症状の専門的な診療は行っておりません。 なぜ「経営課題」なのか——重なる2つのタイミング 更年期は、多くの女性にとって45歳前後から55歳前後にかけて経験されます。これは、多くの企業において、女性が管理職や役員として重要な役割を担い始める時期とほぼ重なります。 これまでこのブログでは、更年期の代表的な症状であるほてり・のぼせのメカニズムを顔のほてり・のぼせはなぜ起こるのかで、女性ホルモンと加齢の関係をエストロゲンと女性の加齢で扱ってきました。これらは主に個人の体の中で何が起きているかという話でした。今回は視点を変え、それが働く環境の中でどう現れるかを見ていきます。 数字が示す、仕事への影響の大きさ 感覚的な話にとどまらないことを示す調査が、国内外で相次いで発表されています。 英国の病院職員407人を対象にした調査では、65%が更年期症状によって仕事のパフォーマンスに影響を受けたと回答し、35%はキャリア形成に関する意思決定が症状の影響を受けたと報告しています。さらに8%が労働時間を減らし、2%は症状を理由に離職したことも示されました[1]。 米国で就労中の女性4,440人(45〜60歳)を対象にした調査では、13.4%が何らかの職場での問題を経験し、約11%が症状を理由に年間1日以上欠勤していたと報告されています。同調査は、更年期症状による米国内の経済的損失を、欠勤等の直接的な労働損失だけで年間約18億ドル、医療費を含めると約266億ドルにのぼると推計しています[2]。 日本国内でも、同様の傾向が確認されています。経済産業省が2024年に公表した試算では、更年期症状による経済損失(欠勤・パフォーマンス低下・離職・休職などを含む)を年間約1.9兆円と推計しています。このうち離職による損失が約1兆円を占めており、症状を理由に職場を離れることの影響の大きさがうかがえます(月経随伴症・婦人科がん・不妊治療を含む女性特有の健康課題全体では約3.4兆円)[3]。また、民間のシンクタンクが2024年に実施した調査では、40〜50代の正社員の男女ともに4割前後が軽度レベル以上の更年期症状を有し、症状がある日の生産性は症状の程度にかかわらず平均で半分程度まで低下すると報告されています[4]。 これらの数字が示しているのは、更年期症状が「一部の人の個人的な不調」ではなく、組織の生産性そのものに関わる規模の現象であるということです。 「本人だけの問題」にしないために——組織としてできること 45で扱った「健康経営の制度から経営者本人が抜け落ちる」という構造は、女性の更年期にも別の形で当てはまります。制度としての理解が追いついていないために、症状を抱えたご本人が孤立してしまうという構造です。 ここでは、組織として検討できる方向性を整理します。特定の制度の導入を一律に推奨するものではなく、企業ごとの状況に応じて検討されるべき論点として提示します。 管理職向けの基礎知識の共有。 更年期症状がどのようなものかを、本人だけでなく周囲の管理職が知っておくことは、誤解や評価の歪みを防ぐ土台になります。 相談窓口の整備。 産業医・産業保健スタッフに更年期の相談ができる体制があることを、社内に周知しておくことは有効です。 働き方の柔軟性。 症状の強い時期に一時的に業務量やスケジュールを調整できる仕組みがあることは、離職を防ぐ一因になりえます。 健診・相談へのアクセスのしやすさ。 健康経営を語る前にでも触れたとおり、多忙な管理職ほど自身の受診が後回しになりがちです。更年期外来の受診を後押しする文化があるかどうかも、重要な要素です。 こうした取り組みの投資対効果という考え方については、経営者の健康投資(ROI)で扱った枠組みも参考になります。 どこに相談すればよいか 症状について相談する窓口は、まず婦人科(更年期外来)です。 症状の程度や希望に応じて、ホルモン補充療法(HRT)や、その他の薬物療法、生活指導などが検討されます。ほてり・のぼせの機序や治療の選択肢の一般的な整理は顔のほてり・のぼせはなぜ起こるのかで扱っています。当院はこれらの治療を提供しておりません。具体的な治療の選択は婦人科でご相談ください。 職場での働き方の調整については、産業医や人事部門への相談が窓口になります。両者は役割が異なるため、症状の治療は医療機関へ、働き方の調整は社内の窓口へと、分けて考えていただくのがよいと思います。 「本人が気づいていないことも多い」——産業医・救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。現在は産業医としても企業の健康管理に関わっています。 救急外来では、更年期世代の女性経営者・管理職の方が、動悸や強い倦怠感で運ばれてくることがありました。検査の結果、更年期の症状として矛盾しないものだった、ということも一度ではありませんでした。詳しくはほてり・のぼせの記事でも触れましたが、ご本人が「これが更年期の症状だ」と気づいていないケースが、想像以上に多いというのが、現場での実感です。 産業医として企業に関わる中でも、似た構図を目にします。集中力の低下やミスの増加を、「自分の能力が落ちたのではないか」と自己評価を下げる形で受け止めてしまう方が少なくありません。実際には更年期の症状として説明のつく変化であるにもかかわらず、それを知らないために、本人が必要以上に自分を責めてしまう。これは、本人にとっても、組織にとっても、損失だと感じています。 だからこそ私は、「これは更年期による変化かもしれない」と選択肢として知っておくこと自体が、最初の対策になると考えています。原因が分かれば、次の一手(受診する、働き方を相談する)につながります。分からないまま自分を責め続けることが、いちばん避けたい状態です。 まとめ 更年期は、多くの女性にとって、企業内で管理職・役員としての役割を担い始める時期と重なります。「メノポーズ・アット・ワーク」として、個人の体の問題であると同時に組織の課題として捉える視点が広がっています。 英国の調査では65%が症状による仕事のパフォーマンスへの影響を、米国の調査では経済的損失が年間約266億ドル(医療費込み)にのぼると報告されています。日本国内でも、経済産業省が更年期症状による経済損失を年間約1.9兆円と推計しています。 組織としては、管理職向けの基礎知識の共有、相談窓口の整備、働き方の柔軟性の確保、受診しやすい文化づくりなどが検討の方向性として挙げられます。特定の制度を一律に推奨するものではなく、企業ごとの検討が必要です。 症状の治療は婦人科(更年期外来)へ、働き方の調整は産業医・人事部門へと、相談先を分けて考えることが実務的です。「これは更年期による変化かもしれない」と知っておくこと自体が、最初の対策になります。 更年期は、隠すべきことでも、我慢するべきことでもありません。個人の受診と、組織の理解——両方が揃って初めて、キャリアの重要な時期を無理なく乗り越えていく土台になると考えています。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレス反応や自律神経のはたらきに着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。当院は更年期症状の専門的な診療は行っておりません。症状でお困りの場合は婦人科をご受診ください。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 更年期の症状で仕事のパフォーマンスが落ちている気がします。上司や人事にどう伝えればよいですか?A. 伝え方に唯一の正解はありませんが、まずは症状と業務への影響を具体的に整理しておくことが役立ちます(いつ、どんな症状が、どの業務に影響するか)。産業医や産業保健スタッフがいる場合は、人事より先にそちらに相談できることもあります。会社に相談窓口がない場合は、まず婦人科を受診し、診断や今後の見通しについて情報を得ておくことも、その後の相談をスムーズにします。 Q. 管理職として部下が更年期症状で困っているようです。何に気をつければよいですか?A. まず、更年期症状は本人の意志や能力の問題ではなく、ホルモンの変化に伴う生理的な現象であることを理解しておくことが土台になります。そのうえで、業務量や働き方について本人の希望を聞く姿勢、そして医療機関への受診を妨げない環境づくりが重要です。症状の詳細を詮索したり、断定的な決めつけをしたりすることは避けてください。 Q. ホルモン補充療法(HRT)は、当院で受けられますか?A. 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、更年期症状に対するホルモン補充療法を含む専門的な診療は行っておりません。HRTやその他の治療の選択については、婦人科(更年期外来)にご相談ください。 参考文献 O'Neill MT, Jones V, Reid A.「Impact of menopausal symptoms on work and careers: a cross-sectional study」(2023年、Occupational Medicine, 73(6):332–338)— 英国の病院職員407人を対象に、更年期症状が仕事のパフォーマンス・キャリア形成・欠勤・離職に与える影響を調査した研究。doi:10.1093/occmed/kqad078. 出典 Faubion SS, et al.「Impact of Menopause Symptoms on Women in the Workplace」(2023年、Mayo Clinic Proceedings)— 就労中の女性4,440人を対象に、更年期症状による職場での問題や欠勤の頻度、米国における経済的損失(労働損失約18億ドル、医療費込みで約266億ドル)を推計した研究。Mayo Clin Proc. 98(6):833–845. doi:10.1016/j.mayocp.2023.02.025. PMID:37115119. 出典 経済産業省 ヘルスケア産業課「女性特有の健康課題による経済損失の試算と健康経営の必要性について」(令和6年2月)— 女性特有の健康課題による経済損失を年間約3.4兆円、うち更年期症状によるものを約1.9兆円(離職による損失約1兆円を含む)と試算した政府資料。出典(同試算は厚生労働省「女性活躍と月経、不妊治療、更年期等に関する施策及び現状について」〔令和6年3月26日〕でも引用されています。資料) 株式会社パーソル総合研究所「更年期の仕事と健康に関する定量調査」(2024年12月4日発表)— 40〜50代正社員の男女の4割前後が軽度レベル以上の更年期症状を有し、症状がある日の生産性が平均で半分程度に低下すると報告した調査。出典 ※上記の統計は更年期症状が働く環境に与える影響についての一般的な調査・研究結果であり、個々の方や企業の状況を保証するものではありません。海外の調査結果を日本の職場環境にそのまま当てはめることはできません。治療の選択は診察のうえで行われるものであり、当院はホルモン補充療法を含む更年期症状の専門的な診療を行っておりません。ストレスフリー療法に関する研究は小規模・予備的なものを含み、はたらき方や結果には個人差があります。 本記事は健康及び職場環境に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の制度・治療・製品の効果を保証するものではありません。当院は更年期症状の専門的な診療は行っておりません。症状でお困りの場合は婦人科等の医療機関に、働き方に関するご相談は産業医・人事部門にご相談ください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。
以前より階段で息が切れやすくなった。坂道で立ち止まる回数が増えた——多くの方が「年のせい」で片づけてしまう変化です。 しかし、息切れという症状そのものは、本来「年のせい」で片づけてよいものではありません。 循環器・救急の視点から見れば、労作時の息切れは心臓(循環器系)や肺(呼吸器系)に何らかの異常が起きていることを示すサインであり、原因を確かめるべき症状です。もちろん、原因が分かったからといって全員が即座に強い治療を必要とするわけではありませんが、「年齢のせいだろう」と原因を調べずに様子を見てしまうことは、本来避けたい対応です。 一方で、心臓の拡張機能という構造・機能そのものは、症状の有無にかかわらず、加齢とともに緩やかに変化していくことが分かっています。この記事では、まずその加齢変化の実態を整理し、そのうえで「息切れ」という症状とどう向き合うべきかを解説します。 「臓器年齢」という考え方で扱ったとおり、体の中で心臓は比較的早く加齢の影響が表れやすい臓器のひとつとして報告されています。この記事では、その心臓に焦点をあてます。 ポンプとしての心臓——「送り出す力」と「受け入れる力」 心臓の働きは、大きく2つの局面に分けられます。 収縮期——心臓が収縮して血液を送り出す局面。いわゆる「ポンプ力」が問われる場面です。 拡張期——収縮を終えた心臓が緩み、次の拍動に向けて血液を受け入れる局面。こちらは「戻ってくる力」ではなく、筋肉が柔らかく緩む能力が問われます。 健診の「心臓が丈夫かどうか」という話題では、収縮期の力(駆出率など)に注目が集まりがちです。しかし、加齢によって先に変化が現れやすいのは、実は拡張期の機能のほうだということが、循環器の分野ではよく知られています。 心臓の壁は、加齢とともに硬くなっていく なぜ拡張機能が加齢の影響を受けやすいのでしょうか。 心臓の壁を作る筋肉細胞そのものの性質の変化に加え、細胞と細胞のあいだを埋める結合組織(コラーゲンなど)が加齢とともに増え、心筋がやや硬くなる方向の変化が起こることが指摘されています[1][2]。壁が硬くなれば、収縮を終えたあとに素早く柔らかく緩む能力が落ちます。これが拡張機能の低下です。 さらに、心臓に血液を送り込む動脈の側も変化します。動脈がしなやかさを失うと、心臓はより高い圧に逆らって血液を送り出す必要が生じ、その負荷が心臓の壁の肥厚を招くことがあります[1]。動脈の老化と心臓の老化は、互いに影響し合う一体の現象として捉えられています。動脈のしなやかさそのものについては「血管年齢」とは何かで扱っています。 数字で見る拡張機能の変化——6年半でどれだけ動くか これが感覚的な話にとどまらないことを示す、比較的新しいデータがあります。 米国の地域住民を対象とした大規模な追跡研究(ARIC研究)では、平均74歳の参加者を平均6.6年間追跡し、心エコーで拡張機能の指標を繰り返し測定しました[3]。その結果、心筋が緩む速さを示す指標(e′)はゆるやかに低下し、心臓が血液を受け入れる際の圧を反映する指標(E/e′比)は上昇し、左心房の容積も拡大していたことが報告されています。 もっとも分かりやすいのは、次の数字かもしれません。拡張機能の指標のうち2つ以上が基準から外れていた人の割合は、追跡開始時の17%から、6.6年後には42%に増えていたのです[3]。また、もともと高血圧や糖尿病などの心血管リスクを持っていた人ほど、この変化が大きい傾向も示されました。 これは、多くの人にとって、拡張機能の低下は特別な病気というより、加齢とともに進んでいく連続的な変化であることを示しています。同時に、その進み方には個人差があり、リスク因子の有無が影響することも分かります。 拡張機能の低下が進むと、何が起こるか ここが、この記事でいちばんお伝えしたい部分です。 拡張機能の低下がある程度進むと、心臓が血液を十分に受け入れられなくなり、肺や体に血液がうっ滞しやすくなります。息切れ、疲れやすさ、足のむくみといった症状は、その現れであることがあります。 こうした状態は、収縮機能(駆出率)は保たれているものの、拡張機能の障害を主体として心不全の症状が生じる病態として知られており、HFpEF(Heart Failure with preserved Ejection Fraction:収縮機能が保たれた心不全)と呼ばれます[2]。名前だけを見ると「保たれている」という言葉が目立ちますが、保たれているのはあくまで駆出率(収縮機能の指標)であり、心臓が血液を受け入れる力そのものは低下しています。症状としては、収縮機能が低下するタイプの心不全と変わりません。 ここで、はっきりお伝えしておきたいことがあります。労作時の息切れや、以前より疲れやすいという変化は、それ自体が心臓(循環器系)あるいは肺(呼吸器系)の異常を示すサインであり、「加齢だから」と自己判断で片づけてよい症状ではありません。 心臓の拡張機能という構造・機能の変化そのものは加齢とともに緩やかに進みますが、それが症状として自覚される場合には、HFpEFを含む心不全や、COPD(慢性閉塞性肺疾患)をはじめとする呼吸器の病気など、評価が必要な状態が背景にある可能性を考える必要があります。 もちろん、原因が分かったからといって、全員がただちに強い治療を必要とするわけではありません。原因や重症度によって対応は異なります。ただし、「原因を調べずに、年齢のせいだと判断してしまうこと」自体が、本来避けるべき対応です。次のような場合は特に、早めに循環器内科(呼吸器の症状が主体であれば呼吸器内科)を受診してください。 以前と比べて、明らかに短い期間(数か月単位)で息切れが悪化した 平地を歩くだけで息が切れる、夜間に息苦しさで目が覚める 足やすねのむくみが続く、体重が急に増える 動悸や胸の不快感を伴う 日常で意識できること 心臓の加齢変化そのものを止める方法は確立していませんが、負担を減らす工夫はあります。 血圧を管理する。 高血圧は拡張機能の低下を進める代表的な要因のひとつです。家庭での血圧測定を習慣にしてください。 体重の変化を記録する。 短期間の急な体重増加は、体液の貯留のサインであることがあります。 有酸素運動を習慣にする。 運動習慣は心血管系の機能維持に関わる基本的な要素として広く支持されています。 禁煙・節酒。 いずれも血管・心臓への負担を減らす基本的な対策です。 睡眠時の呼吸を意識する。 いびきや無呼吸を指摘されたことがある方は、心臓への負担という観点からも一度相談されることをおすすめします。 健診の心機能項目を線で見る。 単年の数値だけでなく、数年分の推移を確認することの重要性はアンチエイジングドックとはでも扱っています。 なお、慢性的な精神的ストレスは血圧や自律神経を介して心臓の負担に関わるとされています。ストレスと血圧・コルチゾールの一般的な関係についてはコルチゾールを下げる科学で、末梢のめぐりについては手足の末梢の冷えと血流で扱っています。 「息切れは、それ自体がサインである」——救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急外来には、「最近、息切れがひどくて」という主訴で来られる高齢の患者さんが、数えきれないほどいらっしゃいました。そのたびに私たちが行っていたのは、「これは年齢のせいかどうか」を判断することではなく、「循環器か、呼吸器か、あるいはその両方か」原因を突き止めることでした。救急・循環器の現場で、息切れという症状を「加齢による自然な変化」として片づけることは基本的にありません。息切れは、心臓か肺、あるいはその両方に何らかの異常が起きていることを示すサインとして扱われます。 実際には、夜、横になると息苦しくて座り直す。靴がきつくなった。体重が数日で急に増えた——ご本人やご家族が「年のせい」で説明のつく、ありふれた変化だと考えて様子を見ておられた方の中に、HFpEFをはじめとする心不全の増悪や、COPDなど呼吸器疾患の進行が隠れていた、という場面を何度も経験してきました。 もちろん、原因が分かったからといって、そのすべてが緊急の治療を要するわけではありません。経過観察や生活の工夫で対応できる場合もあります。しかし、「原因を調べる」というステップを飛ばして、「年齢だから仕方ない」と自己判断してしまうこと——これが、最も避けていただきたい対応です。 だからこそ私は、息切れや疲れやすさを感じたら、「年のせいかどうか」をご自身で判断しようとせず、まず循環器内科(あるいは呼吸器内科)で原因を確認していただくことをお伝えしています。加齢とともに心臓の拡張機能が緩やかに変化していくこと自体は事実ですが、それは診察や検査を経て初めて言えることであり、症状そのものを自己判断で片づけてよい理由にはなりません。 まとめ 心臓の働きは「送り出す力(収縮機能)」と「受け入れて緩む力(拡張機能)」に分けられ、加齢の影響は拡張機能のほうに先に現れやすいことが知られています。心筋の硬化や動脈のしなやかさの低下が背景にあります。 米国の大規模な追跡研究では、平均74歳の参加者を6.6年間追跡した結果、拡張機能の指標が悪化し、2つ以上の指標が基準から外れていた人の割合が17%から42%に増加したことが報告されています。 拡張機能の低下が進むと、息切れ・疲れやすさ・むくみといった症状が現れることがあり、これは収縮機能(駆出率)が保たれた心不全(HFpEF)の症状であることがあります。息切れなどの症状は、それ自体が循環器または呼吸器の異常を示すサインであり、「年のせい」と自己判断せず、循環器内科(呼吸器の症状が主体であれば呼吸器内科)で早めに原因を確認することが重要です。 血圧管理、体重の記録、有酸素運動、禁煙・節酒、睡眠時の呼吸の確認といった日常の工夫が、心臓への負担を減らすことにつながります。 「年のせい」という言葉は、原因を確かめる前に使ってしまうと、本来気づけるはずのサインを隠してしまいます。心臓の拡張機能という構造・機能そのものは加齢とともに緩やかに変化していきますが、息切れなどの症状を感じたときは、その変化を自己判断で片づけず、まず原因を確認することから始めていただければと思います。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、血圧や末梢血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。ただし当院は循環器疾患の診療は行っておらず、心不全をはじめとする心臓病の治療や予防効果を示すものではありません。 息切れやむくみなど気になる症状がある場合は、循環器内科をご受診ください。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 階段で息が切れやすくなりました。年のせいでしょうか、それとも心臓の病気でしょうか?A. 息切れという症状は、それ自体が心臓(循環器系)や肺(呼吸器系)に何らかの異常があることを示すサインであり、「年のせい」として自己判断で片づけるべきものではありません。ゆっくり進んできたように感じられる場合でも、原因を確認するために一度循環器内科(呼吸器の症状が主体であれば呼吸器内科)を受診することをおすすめします。特に、数か月単位で明らかに悪化した場合、夜間の息苦しさや急な体重増加を伴う場合は、早めの受診が重要です。原因が分かったうえで、経過観察でよいか治療が必要かは医師が判断します。 Q. 心臓の拡張機能が低下しないようにする方法はありますか?A. 拡張機能の低下そのものを確実に防ぐ方法は確立していませんが、血圧の管理、禁煙、有酸素運動の習慣、適正体重の維持といった一般的な心血管の健康管理が、負担を減らす方向にはたらくと考えられています。すでに高血圧や糖尿病がある方は、その管理自体が心臓の保護につながります。かかりつけ医と相談しながら取り組んでいただくのがよいと思います。 Q. 健診の心電図や心エコーで異常なしと言われれば、心臓は安心してよいですか?A. 健診で異常が指摘されないことは前向きな情報ですが、拡張機能の初期の変化は、一般的な健診では詳しく評価されないこともあります。単年の結果だけで安心するのではなく、体調の変化(息切れ・むくみ・疲れやすさ)に注意を払い、気になる変化があれば健診の結果にかかわらず受診することをおすすめします。 参考文献 Lakatta EG, Levy D.「Arterial and cardiac aging: major shareholders in cardiovascular disease enterprises: Part I: aging arteries: a "set up" for vascular disease」(2003年、Circulation, 107(1):139–146)— 動脈の加齢変化が心臓への負荷を高める仕組みを整理した総説。出典 Lakatta EG, Levy D.「Arterial and cardiac aging: major shareholders in cardiovascular disease enterprises: Part II: the aging heart in health: links to heart disease」(2003年、Circulation, 107(2):346–354)— 加齢に伴う心筋の硬化・拡張機能の変化を整理した総説。doi:10.1161/01.CIR.0000048893.62841.F7. 出典 Zhao L, Zierath R, Claggett B, et al.「Longitudinal Changes in Left Ventricular Diastolic Function in Late Life: The ARIC Study」(2023年、JACC: Cardiovascular Imaging, 16(9):1133–1145)— 地域住民を平均6.6年間追跡し、拡張機能の指標(e′・E/e′・左房容積係数)の悪化と、基準外となる割合が17%から42%へ増加したことを報告した縦断研究。doi:10.1016/j.jcmg.2023.02.022. 出典 Ryotokuji K, et al.「Effect of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on subcutaneous temperature and stress markers」(2013年、Laser Therapy, 22:93–102)— ストレスフリー療法と血圧・ストレス指標に関する研究(小規模・予備的な研究であり、心疾患への効果を検討したものではありません)。 ※上記の研究知見は心臓の加齢に関する一般的な理解を示すものであり、個々の方の将来の病気を予測したり、特定の検査・治療による効果を保証したりするものではありません。海外の研究データを日本人にそのまま当てはめることはできません。ストレスフリー療法に関する研究は小規模・予備的なものを含み、はたらき方や結果には個人差があります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。当院は循環器疾患の診療は行っておりません。息切れ・むくみ・動悸など気になる症状がある場合は、自己判断せず循環器内科等の医療機関にご相談ください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。
これまでこのブログでは、肝臓、腎臓、脳、皮膚、目と、臓器をひとつずつ取り上げ、それぞれの老化の仕組みを見てきました。 この記事では、いったん視点を引いて、こう問い直してみます。「あなたの体の中で、いちばん早く老いているのはどの臓器ですか?」 奇妙な質問に聞こえるかもしれません。しかし近年、この問いに数字で答えようとする研究が進んでいます。暦の年齢はひとりにつき一つですが、臓器の老い方は一つではない——それが、この記事でお伝えしたいことです。 血液から、11の臓器の「年齢」を読む 2023年に Nature 誌に発表された研究チーム(スタンフォード大学ら)は、5,000種類以上の血液中のタンパク質を測定し、そのうち特定の臓器で特に多く作られるタンパク質群に注目しました[1]。 たとえば、ある種のタンパク質は主に心臓の組織で作られ、血液中に漏れ出てきます。別のタンパク質は主に脳で作られます。研究チームは、こうした「臓器特異的なタンパク質」の血中パターンから、その臓器がどれだけ加齢の影響を受けているかを推定するモデルを、脳・心臓・腎臓・肝臓・肺など11の臓器それぞれについて構築しました。 そのうえで、同年代の人と比べてその臓器が「実際の年齢より老けているか、若く保たれているか」を示す「臓器年齢ギャップ」という指標を算出しました。プラス方向に大きければ、その臓器は同年代の平均より老化が進んでいる、ということになります。 「多臓器が一気に老いる人」は稀で、「一つの臓器だけ速い人」はありふれている この研究で興味深いのは、老化の現れ方の偏りです。 解析対象となった集団のうち、特定の一つの臓器だけが著しく加齢が進んでいた人は約18%にのぼりました。一方で、複数の臓器で同時に強い加齢が進んでいた「多臓器老化」の人は、わずか1.7%にとどまりました[1]。 つまり、「全身が均等に老いる」というより、「特定の臓器だけが先に老いる」ケースのほうがずっと多いということです。そして、どの臓器が早く老いるかは人によって異なり、腎臓が先に老いる人は代謝性の病気と、心臓が先に老いる人は心臓の病気と、脳が先に老いる人は神経変性疾患と、それぞれ関連していたことも報告されています[1]。 なぜ重要なのか——臓器年齢は、将来の病気と結びついている この指標が単なる数値遊びでないのは、将来の病気のリスクと明確に結びついているためです。 同じ研究では、心臓の老化が強く進んでいた人は、その後の心不全のリスクが約2.5倍高かったことが報告されています[1]。また、脳・血管の老化が進んでいた人では、認知症の代表的なバイオマーカーであるpタウ181に匹敵する精度で、アルツハイマー病の進行を予測できたとされています[1]。 さらに、臓器年齢ギャップが4歳分大きいだけで、その後15年間の追跡において全死亡リスクが15〜50%高くなったことも報告されています[1]。臓器年齢という考え方は、暦年齢だけでは見えない個人差を、実際の健康リスクに結びつけて捉え直す試みだと言えます。 こうした「老化を特徴づける細胞・分子レベルの現象」を機序の側から12に整理した枠組みについては、「老化の12の特徴」とはで扱っています[2]。あちらが機序という縦糸だとすれば、この記事で扱う臓器年齢は臓器という横糸にあたります。 このブログで見てきた「臓器ごとの老い方」 ここまでの臓器シリーズで扱ってきた内容は、この「臓器ごとに老い方が違う」という考え方の具体例そのものでした。 肝臓は沈黙して耐え続ける臓器として、腎臓は予備能が数値を隠す臓器として、脳は部位によって萎縮の速さが違う臓器として、皮膚は内因性老化と光老化が混ざり合う臓器として、目は水晶体と網膜という性質の異なる2つの構造を持つ臓器として、それぞれ違う老い方を見せていました。 臓器年齢という枠組みは、こうした個別の観察を「暦年齢は一つでも、その中身は臓器ごとに違う」という一枚の地図の上に並べ直すものです。次回は、この地図にもう一つのピース——心臓を加えます。あわせて、甲状腺・肺・聴覚・口腔といった臓器についても、順次この視点から取り上げていく予定です。 何ができるか——「測って終わり」ではない段階であることも知っておく ここで正直にお伝えしておきたいことがあります。 血漿プロテオミクスによる臓器年齢の測定は、現時点では主に研究段階にある技術です。将来的に臨床応用が進む可能性はありますが、2023年の報告時点では、一般の医療機関で日常的に受けられる確立した検査という段階には至っていません。当院でこの臓器年齢測定そのものを提供しているわけではありません。 一方で、「臓器ごとの老い方には差がある」という発想自体は、日常の健診の読み方にも応用できます。肝機能・腎機能・心機能など、健診の項目を臓器別に並べて経年変化を見るという視点は、アンチエイジングドックとはでも扱った「検査で測れること・測れないこと」の話と地続きです。 「元気そうに見える人」の、どの臓器が先に音を上げるかは分からない——救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急の現場で繰り返し思い知らされたことがあります。「元気そうに見える」ことと、「どの臓器にも余力がある」ことは、まったく別だということです。 毎日ジョギングをしている、見た目も若々しい、会話もはきはきしている——そういう方が、ある日突然、心不全や腎不全で運ばれてくることがありました。全身の印象からは想像しづらい、特定の臓器だけがひっそりと限界に近づいていた、というケースです。逆に、慢性の持病をいくつも抱えながら、驚くほど安定して長く過ごされる方もいました。 この記事で紹介した研究が示していたのも、似たような構図でした。多くの人にとって老化は、全身が均等に進むものではなく、特定の一つの臓器が先に音を上げる形で訪れる。 そして、どの臓器が先に来るかは、外から見ただけでは分かりません。 だからこそ私は、「元気だから大丈夫」という直感だけに頼らず、臓器ごとに区切って定期的に数値を確認しておくことに意味があると考えています。どの臓器が自分にとっての「弱点」になりうるかは、家族歴や既往、生活習慣によってある程度の見当がつくこともあります。次回以降の臓器シリーズが、そうした見当をつけるための材料になれば、と思っています。 まとめ 2023年に発表された研究では、血液中の臓器特異的なタンパク質のパターンから、脳・心臓・腎臓・肝臓・肺など11の臓器それぞれの「老化の進み具合」を推定するモデルが構築されました。 特定の一つの臓器だけが著しく加齢が進んでいた人は約18%にのぼった一方、複数の臓器で同時に強い加齢が進んでいた人はわずか1.7%でした。老化は全身一律ではなく、特定の臓器に偏って現れることのほうが多いという結果です。 臓器年齢の指標は、将来の病気のリスクと結びついています。心臓の老化が進んでいた人は心不全リスクが約2.5倍、臓器年齢ギャップが4歳大きいだけで15年間の全死亡リスクが15〜50%高いことが報告されています。 この測定技術自体は現時点では主に研究段階であり、当院を含め一般の医療機関で日常的に受けられる検査ではありません。ただし「臓器ごとに老い方が違う」という視点は、日々の健診結果を読み解くうえでも役立つ考え方です。 暦年齢という一つの数字の裏側には、それぞれ違う速さで時を刻む臓器たちがあります。次回からは、この臓器シリーズの続きとして、心臓の老化を取り上げます。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、末梢血流の改善や自律神経のはたらきに着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて全身のめぐりを介して体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。ただし特定の臓器の老化そのものを止める、または臓器年齢を若返らせる効果を保証するものではありません。 個々の臓器に関する研究知見は、それぞれの臓器を扱った記事内でご紹介しています。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 細胞レベルの若々しさや生物学的年齢にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 自分の「臓器年齢」を調べることはできますか?A. この記事で紹介した血漿プロテオミクスによる臓器年齢測定は、2023年時点では主に研究段階の技術であり、一般の医療機関で広く受けられる確立した検査ではありません。当院でもこの検査そのものは提供しておりません。健診の肝機能・腎機能・心機能などの項目を臓器別に分けて経年で見比べることは、同様の視点を日常的に取り入れる一つの方法です。 Q. 「臓器年齢」が高いと分かったら、その臓器の老化を止められますか?A. 臓器年齢という指標自体は、現状を数値として把握するためのものであり、それ自体が治療法を意味するわけではありません。研究では、心臓の老化が進んでいた場合の心不全リスクなど、将来の病気との関連が示されていますが、特定の介入でその臓器の老化を確実に遅らせられるという段階には至っていません。気になる臓器がある場合は、その臓器に応じた検査や医療機関への相談を優先してください。 Q. すべての臓器が同じように老いていくわけではないのですか?A. はい。この記事で紹介した研究では、複数の臓器が同時に強く老化していた人はわずか1.7%で、多くの人では特定の一つの臓器だけが先に加齢の影響を受けていました。全身が均等に老いるというより、人によって「先に老いる臓器」が異なるというのが、現時点での理解です。 参考文献 Oh HS-H, Rutledge J, Nachun D, et al.「Organ aging signatures in the plasma proteome track health and disease」(2023年、Nature, 624(7990):164–172)— 血漿中の臓器特異的タンパク質から11臓器それぞれの老化の進み具合を推定するモデルを構築し、心臓・脳血管の加齢が心不全リスクやアルツハイマー病進行と関連すること、臓器年齢ギャップが全死亡リスクと関連することを報告した研究。doi:10.1038/s41586-023-06802-1. 出典 López-Otín C, Blasco MA, Partridge L, Serrano M, Kroemer G.「Hallmarks of aging: An expanding universe」(2023年、Cell, 186(2):243–278)— 老化を特徴づける細胞・分子レベルの現象を12に整理した総説。doi:10.1016/j.cell.2022.11.001. 出典 Ryotokuji K, et al.「Effect of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on subcutaneous temperature and stress markers」(2013年、Laser Therapy, 22:93–102)— ストレスフリー療法と皮下温度・ストレス指標に関する研究(小規模・予備的な研究であり、特定臓器の老化そのものへの効果を検討したものではありません)。 ※上記の研究知見は臓器ごとの老化の進み方に関する一般的な理解を示すものであり、個々の方の将来の病気を予測したり、特定の検査・治療による効果を保証したりするものではありません。血漿プロテオミクスによる臓器年齢測定は主に研究段階の技術であり、当院を含め一般の医療機関で広く提供されている検査ではありません。ストレスフリー療法に関する研究は小規模・予備的なものを含み、はたらき方や結果には個人差があります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。特定の臓器の不調や症状が続く場合は、自己判断をせず医療機関にご相談ください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。