The Hidden Cause
このような不調はありませんか?
常に「闘争・逃走反応」が働き、リラックスできない状態。血管が収縮し、全身の血流が遮断されています。
高血圧や血糖値の上昇。
「薬を飲んでいるから大丈夫」と、根本原因を放置していませんか?
脳への血流不足(酸欠)は「ブレイン・フォグ」を招き、経営判断に必要な直感力や決断力を奪います。
About Stress-Free Therapy
当院は「ストレスフリー療法」を提供しています。
ストレスフリー療法とは、身体の6点に心地よい赤外線刺激を与える、独自の温熱アプローチです。
特許取得済みの精密な温度制御により、効率よく血行を促進。副作用のリスクを抑え、日常のストレスで緊張した心身を優しく解きほぐします。
48℃未満の心地よい刺激が、効率的に血流を促し、深いリラックス状態へと導きます。銀座の落ち着いた空間で、身体への負担を抑えた科学的なアプローチをご提供します。



ストレスフリー療法は、独自の温熱周波数により深部体温を上げ、自律神経に直接アプローチする方法です。ただ温めるだけではない、3つの生理学的反応を引き起こします。
心地よい温熱刺激で身体を芯から温め、滞りがちな血行を促進して、冷えによる悩みや毎日のコンディションを整えます。
独自の温熱リズムが日々のストレスで張り詰めた心身の緊張を優しくほぐし、深いリラックス状態へと導きます。
患部や特定のポイントを温めることで、日頃の活動で蓄積した筋肉の疲れを和らげ、身体のこりを健やかにほぐします。
Our Strengths
| ストレスフリー療法 | 再生療法 | 高級スパ・整体 | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 血流・神経(根本改善) | 細胞レベル | 筋肉・表層 |
| リスク | 極小 | 身体的負担あり | ほぼなし |
| 心理的面 | 日常的なメンテナンス | 最後の一手 | ご褒美・癒やし |
STRENGTHS
Treatment Guidelines
現代社会のストレスフルな環境にさらされ続けることで慢性的に分泌されるコルチゾール(ストレスホルモンの一つ)の低下を促し、体の不調の根本原因へのアプローチを目指す。
全身の血流量の増幅を促し、体内の37兆個の細胞一つ一つをくまなく活性化し、自己治癒力を最大限引き出すことを目指す。
加齢とともに減少する成長ホルモンの体内からの分泌力を再生し、代謝・免疫・認知機能の復調を目指す。
エストロゲン・テストステロンといった性ホルモンの体内からの分泌を促し、血管・脳・骨・筋肉・皮膚へのホルモン本来の保護作用の復活を目指す。
抗炎症サイトカインであるIL-10の産生を促し、老化の原因である慢性炎症をはじめとする体内の炎症の駆逐を目指す。
体内の1京個のミトコンドリアの機能の正常化を促し、活性酸素の発生を減じ、炎症性老化の抑制を目指す。
複合的・総合的なアプローチの積み重ねにより、テロメアの短縮抑制や細胞の老化時計を巻き戻すことで、遺伝子レベルでの生物学的年齢の若返りの実現を目指す。
Treatment Guidelines
MASSAGE

東日本大震災をきっかけに、厳しい寒さの中で人が置かれる身体的負担と向き合い、体温や代謝が生命活動に与える影響を深く見つめ直しました。
そこから、身体に過度な負担をかけないケアの研究が始まりました。
生命倫理委員会の指針に基づき、独自の呼吸法と温熱刺激による心身への影響を科学的に検証。
最小限の刺激で深いリラックスをもたらす、科学的根拠に基づいた温熱療法を、銀座から丁寧に提供してまいります。
KENJI RYOTOKUZI
了徳寺 健二

ストレスフリー療法と出会い、その効果に強い可能性を感じました。
身体への負担を抑えながら、本来の状態へと整えていく——その考え方に深く共感しています。
この療法を、必要としている方にきちんと届けたい。
その想いから、2023年4月より銀座数寄屋橋クリニックにて、
ストレスフリー療法に特化した診療を行っています。
日々忙しく、自身のケアが後回しになりがちな方こそ、
安心して身を委ねられる時間と環境を大切にしたい。
銀座という場所から、誠実な医療のかたちを提供してまいります。
TAKUNORI SATO
佐藤 琢紀

Clinic Information/Access
〒104-0061
東京都中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル7F

Blog
「足先がジンジンする」「靴下をはいていても感覚が分かりにくい」「ボタンをとめにくくなった」——手足のしびれや感覚の鈍りは、年齢を重ねるなかで、気になり始める方の多い症状のひとつです。 「年のせいだから」と我慢してしまう方もいらっしゃいますが、手足の感覚を伝える「末梢神経」には、加齢による変化があること、そして、年齢以外の原因が隠れていることもあることが知られています。今回は、末梢神経の加齢と、それを支える細い血管の関係、受診の目安を整理します。 末梢神経とは——脳と手足をつなぐ「電線」 神経は、大きく中枢神経(脳と脊髄)と末梢神経に分けられます。末梢神経は、脳や脊髄から手足の先まで伸びていて、感覚(触れた、熱い、痛い)を脳へ伝え、脳からの命令を筋肉へ伝える電線のような役割を担っています。中枢神経である脳の加齢については、脳は老いるのかで扱いました。 加齢とともに、末梢神経に起こる変化 末梢神経の加齢変化を整理したレビュー論文によると、高齢者では、神経線維の数が減ること、神経線維を包む「髄鞘(ずいしょう)」に変化が起こることが報告されています。機能面でも、神経を伝わる速さ(伝導速度)の低下、筋力の低下、感覚の識別力の低下、自律神経の反応の変化、そして神経内の血流の低下がみられるとされています[1]。 つまり、加齢とともに起こる変化は、神経そのものだけでなく、神経に酸素や栄養を届ける細い血管の血流にも及ぶと考えられています。手足の末梢の血流については手足の末梢の冷えと血流で、血管の加齢については血管年齢とは何かで解説しています。 ただし、こうした変化は、すべての方に同じように現れるわけではありません。また、年齢に伴う変化だけでは説明できない「しびれ」や「感覚の鈍り」もあります。 「年のせい」とは限らない——しびれの背景にあるもの 手足の左右対称なしびれや感覚の鈍りが続く状態は、多発ニューロパチー(多発神経障害)と呼ばれます。有病率を調べた研究のレビューでは、一般の人では約1%、高齢者では最大約7%にみられると報告されています[2]。 原因としては、西欧諸国の研究では、糖尿病、アルコールの多量摂取、がん治療などに使われる一部の薬剤、心血管の病気との関連が多く挙げられています。一方で、詳しく調べても原因がはっきりしない例が2〜3割あるとされています[2]。 とくに糖尿病は、よく知られた原因のひとつです。糖尿病性ニューロパチーに関するレビューでは、糖尿病のある方の少なくとも50%が、時間の経過とともに発症するとされ、足先から始まる感覚の低下が特徴とされています[3]。このほか、首や腰の骨・椎間板の変化による神経の圧迫(頸椎や腰椎の病気)、手首での神経の圧迫(手根管症候群など)も、しびれの原因として頻繁にみられます。原因によって、受診すべき科や検査が異なるため、自己判断で「年のせい」と決めつけないことが大切です。自律神経の症状と受診先については自律神経の乱れは何科に行けばいい?も参考にしてください。 日常で気をつけたいこと しびれや感覚の鈍りがあると、けがややけどに気づきにくくなります。次の点に気をつけてください。 入浴前に、湯の温度を感覚の鈍っていない部位(ひじや手首の内側など)で確かめる。 暖房器具、カイロ、湯たんぽを、感覚の鈍い手足に直接長く当てない。 毎日、足の裏や指の間を目で見て、傷・水ぶくれ・赤みがないか確認する。 足に合った靴を選び、靴の中に異物がないか確認する。 また、筋力の低下はつまずきやすさにつながります。筋肉の加齢についてはサルコペニアで扱っています。しびれや感覚の鈍りがある方は、運動を始める前に医師に相談してください。 延べ約36,000人を診てきた救急医の視点——「しびれ」は、時に緊急のサイン 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急外来には、「手足がしびれる」という訴えで来られる方がいらっしゃいます。その多くは、時間をかけて調べていく慢性の症状ですが、ごく一部に、一刻を争う病気が隠れています。救急の現場で私たちが重視するのは、しびれの強さではなく、「いつ始まったか」「どこに出ているか」「ほかの症状を伴うか」です。 次のような場合は、様子を見ずに、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。 突然、片側の手足や顔面にしびれや力の入りにくさが出た(脳卒中の可能性があります)。 ろれつが回らない、言葉が出てこない、顔がゆがむ、物が二重に見えるといった症状を伴う。 数日のうちに、両足の力が入らなくなる、歩けなくなる症状が急速に進んでいる、あるいは排尿・排便の異常を伴う。 胸の痛みや冷や汗とともに、左腕や肩、あごにしびれやだるさが出ている。 これらに当てはまらなくても、しびれが次第に広がっている、力が入りにくい、筋肉がやせてきた、感覚がないところにけがをしても気づかなかったといった変化がある場合は、早めに医療機関を受診してください。 まとめ 末梢神経は、感覚と運動の命令を伝える電線のような存在です。加齢とともに、神経線維の数、伝導速度、神経内の血流などに変化が起こることが報告されています。 手足のしびれには、糖尿病、アルコール、薬剤、心血管の病気、脊椎や手首での神経の圧迫など、年齢以外の原因があります。原因がはっきりしない場合もあります。 感覚が鈍いと、けがやけどに気づきにくくなります。温度や足元の確認を習慣にしましょう。 突然の片側のしびれ、ろれつの異常、急速に進む脱力、排尿・排便の異常は、ためらわず救急要請・救急受診を。 手足の感覚は、普段は意識されることが少ないものですが、毎日の安全と生活の質を静かに支えています。「いつもと違う」と感じたときに、早めに相談できる準備をしておくことが大切です。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。健康な成人15名を対象にした小規模な予備的研究では、施術の前後で皮下温やストレスマーカー(ACTH、コルチゾール、唾液アミラーゼ)が測定されています[4]。ストレスや手足の冷えが気になる方は、一度ストレスフリー療法をお試しになってみてはいかがでしょうか。手足に感覚の鈍い部位がある場合は、温熱による低温やけどに気づきにくいため、事前に必ずお知らせください。しびれが続く、あるいは不安な症状がある場合は、当院にご相談いただくか、脳神経内科・整形外科を受診してください(必要に応じて専門の病院を紹介いたします)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 足先のしびれが続いています。何科を受診すればよいですか?A. しびれの出方(左右対称か片側か、足先か腰からか)や、糖尿病・飲酒・服薬の状況によって、適した科が異なります。まず当院にご相談いただくか、脳神経内科・整形外科を受診してください。糖尿病を指摘されている方は、内科(糖尿病内科)への受診もご検討ください。他院で治療中の疾患がある場合は、主治医へのご相談を優先してください。 Q. 感覚が鈍いところに、カイロや温熱器具を使ってもよいですか?A. 感覚が鈍い部位では、熱さに気づきにくく、低温やけどを起こしやすくなります。直接長く当てることは避け、使う場合は、感覚の正常な部位で温度を確かめ、短時間にとどめてください。不安な場合は、医師にご相談ください。 Q. しびれは、年齢とともに誰でも出てきますか?A. 加齢に伴う末梢神経の変化は報告されていますが、現れ方には個人差があります。また、糖尿病や神経の圧迫など、年齢以外の原因で起こるしびれも少なくありません。しびれが続くときは、「年のせい」と決めつけず、医師に相談してください。 参考文献 Verdú E, Ceballos D, Vilches JJ, Navarro X.「Influence of aging on peripheral nerve function and regeneration」(2000年, J Peripher Nerv Syst, 5(4):191–208)— 加齢にともなう末梢神経の形態・機能・再生能力の変化(神経線維の減少、伝導速度の低下、神経内血流の低下など)を整理したレビュー(動物実験の知見を含む)。doi:10.1046/j.1529-8027.2000.00026.x. PMID:11151980. 出典 Hanewinckel R, van Oijen M, Ikram MA, van Doorn PA.「The epidemiology and risk factors of chronic polyneuropathy」(2016年, Eur J Epidemiol, 31(1):5–20)— 多発ニューロパチーの有病率(一般人口で約1%、高齢者で最大約7%)と危険因子を整理した系統的レビュー。doi:10.1007/s10654-015-0094-6. PMID:26700499. 出典 Feldman EL, Callaghan BC, Pop-Busui R, et al.「Diabetic neuropathy」(2019年, Nat Rev Dis Primers, 5(1):41)— 糖尿病性ニューロパチーの疫学・病態・診断・治療を整理したレビュー。doi:10.1038/s41572-019-0092-1. PMID:31197153. 出典 Ryotokuji K, et al.「Effect of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on subcutaneous temperature and stress markers」(2013年, Laser Therapy, 22:93–102)— ストレスフリー療法に関連する小規模・予備的な研究(健康な成人15名。皮下温・ACTH・コルチゾール・唾液アミラーゼ等を測定)。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず、当院や脳神経内科・整形外科・内科にご相談ください。突然の片側のしびれや脱力、ろれつの異常、急速に進む脱力、排尿・排便の異常、胸の痛みを伴うしびれなどの場合は、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。
健康診断の結果票で、血糖値やHbA1cの欄に目が止まったことはないでしょうか。「去年より少し高い」「基準範囲だけれど、以前よりじわじわ上がっている」——そのような変化は、年齢を重ねるなかで、決して珍しいものではありません。 血糖値を調節する中心にいるのが、お腹の奥にある膵臓です。膵臓は、年齢とともにどのように変わっていくのでしょうか。今回は、インスリンをつくる細胞の加齢という視点から、血糖の「揺れ」を読み解きます。 膵臓は「消化」と「ホルモン」の二つの顔をもつ 膵臓には、大きく二つの役割があります。ひとつは、食べ物を消化する酵素を腸へ送り出す働き。もうひとつは、血糖を調節するホルモンを血液中に分泌する働きです。 後者を担うのが、膵臓のなかに点在する「ランゲルハンス島」と呼ばれる細胞の集まりで、そこにあるβ(ベータ)細胞が、血糖を下げる主役であるインスリンをつくっています。食事で血糖が上がると、β細胞がインスリンを分泌し、筋肉や肝臓、脂肪組織が糖を取り込みやすくなる——この連携で、血糖は一定の範囲に保たれています。 血糖が高くなる背景には、大きく二つの要素があります。インスリンの効きにくさ(インスリン抵抗性)と、インスリンを出す力の低下(分泌の低下)です[1]。このうち、本記事では後者、つまり「出す側」に焦点を当てます。 年齢とともに、β細胞に何が起こるのか 2022年に発表されたレビュー論文では、2型糖尿病は加齢の影響を強く受け、β細胞の量は年齢とともに減っていくと整理されています[1]。 背景のひとつとして研究されているのが、老化細胞(分裂を止めたまま体内にとどまり、炎症を促す物質を出し続ける細胞)の蓄積です。このレビューによると、膵臓のβ細胞では、加齢や糖尿病の進行とともに、老化した状態の細胞が目立つようになることが示されています。マウスの実験では、そのような細胞を取り除くと、糖に対する反応やインスリンの分泌が改善したと報告されています[1]。ただし、これは主に細胞・動物実験の知見であり、ヒトで同じことが確立しているわけではありません。老化細胞については「老化細胞」とはで解説しています。 また、血糖や脂質が高い状態が長く続くと、β細胞に負担がかかり、働きが落ちていく(糖毒性・脂肪毒性と呼ばれる考え方)ことも知られています。2021年のレビューでは、2型糖尿病でみられるβ細胞の機能の喪失が、自然な老化の過程が早まったものに似ている可能性について議論されています[2]。 つまり、β細胞は、加齢そのものの影響と、日々の血糖・脂質の負荷という二つの面から、少しずつ負担を受けていると考えられます。 健診の血糖値を「老化の視点」で読む 健診では、主に二つの項目で血糖の状態を見ます。空腹時血糖は採血した時点の値、HbA1cは過去1〜2か月ほどの平均的な血糖の状態を反映する値です。 数値の判定は、健診結果票に記載された基準範囲と、医師の判断に従ってください。ここでお伝えしたいのは、「基準範囲に入っているか」だけでなく、「前の年からどう動いているか」も見るという視点です。同じ基準範囲内でも、数年かけて少しずつ上がってくる場合は、生活習慣を見直すきっかけになります。 血糖の変化は、血管や臓器にも影響します。血管の老化については血管年齢とは何かで、肝臓については肝臓の老化で、腎臓については腎臓の老化で扱っています。体の中の糖がたんぱく質と結びつく「糖化」の考え方は糖化と老化に、臓器ごとに老いる速さが違うという見方は「臓器年齢」という考え方にまとめています。 ストレスと血糖——分かっていること、まだ分からないこと ストレスが続くと、体はストレスホルモンであるコルチゾールを分泌します。コルチゾールには血糖を上げる方向に働く面があり、ストレスへの反応を担うHPA軸(視床下部―下垂体―副腎系)の乱れは、インスリン抵抗性や2型糖尿病と関連があることを整理したレビューがあります。たとえば、1日のコルチゾールのリズムが平坦になることと、インスリン抵抗性や2型糖尿病との関連が報告されています[3]。 一方で、同じレビューは、ストレスそのものと糖尿病との関連は、研究のデザインやストレスの測り方によって結果が一致しない部分があるとも述べています[3]。つまり、「ストレスが糖尿病の原因になる」と言い切れる段階ではありません。それでも、睡眠不足や慢性的な緊張が続くと、食事や運動のリズムも乱れやすくなります。ストレスと体の関わりについては、コルチゾールを下げる科学も参考にしてください。 日々の暮らしで意識したいこと 特別な方法を探す前に、公的な指針を目安にすることが役に立ちます。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対し、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(歩数にして1日約8,000歩以上)、そして筋力トレーニングを週2〜3日行うことが推奨されています[4]。 睡眠、飲酒、食事の内容や時間帯も、体の代謝に関わります。すでに血糖の治療を受けている方、薬を服用している方は、運動や食事の内容を自己判断で変えず、必ず主治医に相談してから進めてください。 延べ約36,000人を診てきた救急医の視点——血糖は「高すぎても、低すぎても」危ない 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急外来では、意識がもうろうとして運ばれてきた方に対して、まず確認することのひとつが血糖値です。血糖は、高くなりすぎても、低くなりすぎても、意識に影響するためです。糖尿病の治療を受けている方では、食事が十分にとれないときなどに血糖が下がりすぎ、冷や汗、ふるえ、強い空腹感、ぼんやりする、意識が遠のくといった症状が出ることがあります。反対に、のどの渇き、尿の量が増える、強いだるさ、吐き気が続いたあとに、ぐったりして運ばれてくる方もいらっしゃいます。 日常の健診では目立たなくても、体調を崩したときに血糖の乱れが一気に表に出ることがある——これは、救急の現場で繰り返し感じてきたことです。だからこそ、元気なうちに、血糖の「動き」に目を向けておくことには意味があります。 次のような場合は、様子を見ずに、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。 糖尿病の治療中で、冷や汗やふるえのあと、呼びかけへの反応が鈍い、意識がもうろうとしている。 強いのどの渇きと多尿が続き、吐き気や嘔吐、息が深く速い、ぐったりして動けない。 血糖の高さにかかわらず、意識がおかしい、けいれんがある。 まとめ 膵臓のβ細胞がつくるインスリンは、血糖調節の主役です。血糖が高くなる背景には、インスリンの効きにくさと、出す力の低下の二つがあります。 加齢とともにβ細胞の量が減ることや、老化細胞の蓄積が研究されています(細胞・動物実験が中心です)。血糖・脂質の負荷も、β細胞の働きに関わると考えられています。 健診の血糖値は、基準範囲に入っているかだけでなく、前年からの「動き」も見る視点が大切です。 ストレスと糖尿病の関連は、研究により結果が一致しない部分もあります。運動・睡眠・食事は、公的指針を目安に、治療中の方は主治医に相談しながら整えてください。 膵臓は、普段はあまり意識されない臓器ですが、毎日の血糖を静かに支え続けています。その働きを知ることは、ご自身の体を長く大切にするための第一歩になります。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。血糖コントロールが不十分な2型糖尿病の患者さん10名を対象に、足への施術の前後で血糖、インスリン、ACTH、コルチゾールを測定した対照群のない小規模・予備的な報告があります(内服薬は継続したまま、1回15分・週1回・平均4週間)[5]。なお、この研究は当院の最高顧問を含む研究グループによるものです。ストレスや健診の数値が気になる方は、一度ストレスフリー療法をお試しになってみてはいかがでしょうか。糖尿病で治療中の方は、治療の継続を最優先に、主治医にご相談のうえでご検討ください。まずは当院にお気軽にご相談ください(必要に応じて専門の病院を紹介いたします)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 健診で血糖値が少し高めでした。どうすればよいですか?A. 結果票に記載された基準範囲と、前年までの数値の「動き」を合わせて見ることが大切です。健診の結果を持って、当院にご相談いただくか、内科(糖尿病内科)を受診してください。すでに他院で治療中の疾患がある場合は、主治医へのご相談を優先してください。 Q. 年齢のせいで、インスリンが出なくなるのは避けられませんか?A. 加齢とともにβ細胞の量が減ることが報告されていますが、その進み方や血糖への影響には個人差があります。研究の多くは細胞・動物実験の段階で、ヒトで確立しているわけではありません。運動・睡眠・食事などの生活習慣は、血糖や体の代謝に関わります。ご自身の状態については、医師にご相談ください。 Q. 糖尿病の薬を飲んでいますが、運動や食事を変えてもよいですか?A. 薬を服用している方が運動や食事の内容を大きく変えると、血糖が下がりすぎることがあります。始める前に、必ず主治医にご相談ください。他院で治療中の疾患がある場合は、主治医へのご相談を優先してください。 参考文献 Murakami T, Inagaki N, Kondoh H.「Cellular Senescence in Diabetes Mellitus: Distinct Senotherapeutic Strategies for Adipose Tissue and Pancreatic β Cells」(2022年, Front Endocrinol (Lausanne), 13:869414)— 2型糖尿病におけるインスリン抵抗性・分泌低下、加齢にともなうβ細胞量の減少、老化細胞の関与を整理したレビュー(動物実験の知見を多く含む)。doi:10.3389/fendo.2022.869414. PMID:35432205. 出典 Oberhauser L, Maechler P.「Lipid-Induced Adaptations of the Pancreatic Beta-Cell to Glucotoxic Conditions Sustain Insulin Secretion」(2021年, Int J Mol Sci, 23(1):324)— 糖毒性・脂肪毒性とβ細胞機能を整理し、2型糖尿病でのβ細胞機能の喪失を自然な老化の加速に例えて論じたレビュー。doi:10.3390/ijms23010324. PMID:35008750. 出典 Joseph JJ, Golden SH.「Cortisol dysregulation: the bidirectional link between stress, depression, and type 2 diabetes mellitus」(2017年, Ann N Y Acad Sci, 1391(1):20–34)— HPA軸の乱れと、ストレス・うつ・2型糖尿病の関連を整理したレビュー。ストレスと糖尿病の関連は研究により一致しない部分があるとも述べる。doi:10.1111/nyas.13217. PMID:27750377. 出典 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(成人版)— 成人の身体活動・運動・座位行動の推奨事項(歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日など)を示した公的指針。出典 Ryotokuji K, Ishimaru K, Kihara K, Namiki Y, Hozumi N.「Preliminary results of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on blood glucose, insulin and stress hormones in patients with type 2 diabetes mellitus」(2013年, Laser Therapy, 22(3):209–214)— ストレスフリー療法に関連する小規模・予備的な研究(経口薬でコントロール不十分な2型糖尿病10名・対照群なし)。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず、当院や内科(糖尿病内科)にご相談ください。糖尿病で治療中の方は、治療の変更・中断をせず、主治医にご相談ください。意識がもうろうとしている、冷や汗やふるえのあと反応が鈍い、強いのどの渇きと嘔吐が続くなどの場合は、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。
年が明けると、「今年こそ運動を続ける」「お酒を控える」「体重を落とす」と、健康にまつわる目標を立てる方は多いと思います。そして、数週間後には、いつの間にか忘れてしまっている——。そんな経験はないでしょうか。 目標が続かないのは、意志の弱さのせいとは限りません。研究では、目標の「立て方」によって、続きやすさに差が出ることが示されています。今回は、新年を迎える前の今のうちに、健康目標を「数値」で立てる方法を整理します。 「今年こそ」は、どのくらい続くのか 2020年に発表された、スウェーデンでの大規模な調査があります。新年の抱負を自由に立てた1,066人を1年間追跡したもので、最も多かった抱負は、身体の健康、減量、食習慣に関するものでした。1年後、回答した人の55%が「抱負を維持できた」と自己評価していました[1]。 この結果は、「新年の抱負は、続けられる可能性がある」ことを示しています。ただし、これは本人の自己申告にもとづく結果であり、スウェーデンの参加者を対象とした調査である点には注意が必要です。 「やめる」より「増やす」——目標の言い換え 同じ調査では、興味深い違いも報告されています。「〜を増やす・〜を始める」という接近型の目標を立てた人は、「〜をやめる・〜を避ける」という回避型の目標を立てた人より、1年後に成功したと答えた割合が高くなっていました(58.9%と47.1%)。また、目標設定についての情報や練習の機会などの支援を受けたグループは、そうでないグループより成功率が高かったと報告されています[1]。 そこで、目標を立てるときは、「やめる」を「増やす」に言い換えてみるのがひとつの方法です。 回避型(やめる)接近型(増やす・始める)間食をやめる毎食、野菜をひと皿足す運動不足を解消する週に2回、20分歩く時間をカレンダーに入れる夜更かしをやめる就寝時刻を、平日は同じ時間に決める飲みすぎない週に2日は、飲まない日をつくる ご自身が続けやすい形を選んでください。 目標は「数値」で立てる——3つの種類 目標を「数値」にすると、進み具合が見えやすくなり、見直しもしやすくなります。数値には、おおまかに3つの種類があります。 1. 体の数値(出発点を記録する)体重、腹囲、血圧(家庭血圧)、そして健康診断の結果です。目標というより、「今の自分の出発点」を記録するためのものと考えてください。数値をどう解釈するかは、年齢、性別、持病、服薬状況によって異なるため、気になる点は医師に相談してください。 2. 行動の数値(続ける内容を決める)歩数、運動の回数、睡眠時間などです。目安として、厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対し、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(歩数にして1日約8,000歩以上)、筋力トレーニングを週2〜3日行うことが推奨されています[3]。 歩数と死亡リスクを調べた15の研究(延べ47,471人)のメタ解析では、1日の歩数が多いほど、死亡のリスクが低い傾向が見られ、その傾向は60歳以上では1日6,000〜8,000歩、60歳未満では8,000〜10,000歩のあたりまで続いたと報告されています[2]。ただし、これは観察研究にもとづく関連であり、歩数を増やせば必ずリスクが下がると示すものではありません。まずは、今の自分の歩数を1〜2週間記録してみることが、現実的な目標づくりの出発点になります。 3. 体感の数値(体の声を拾う)朝の目覚めのよさ、日中の疲れ、集中力などを、0〜10の点数で毎日ひとことメモする方法です。検査の数値に表れにくい変化を、ご自身で捉えるのに役立ちます。睡眠については睡眠の質で、経営者の疲労と回復については経営者疲労回復で扱っています。 年の初めに「出発点」を記録する——生物学的年齢という選択肢 体の数値のひとつとして、近年注目されているのが生物学的年齢です。実際の年齢(暦年齢)とは別に、体の状態から見積もる年齢という考え方で、血液検査などの臨床指標を組み合わせた指標をもとに、寿命や健康寿命の違いを捉えようとする研究が報告されています[4]。 生物学的年齢は、研究段階の考え方を含む指標です。年の初めに自分の状態を確認し、1年後に同じ方法で比べるための「ものさしのひとつ」として知っておく、という位置づけです。 測定方法は生物学的年齢はどう測る?で、基本的な考え方は老化時計とは何かで、より詳しい検査の選択肢はアンチエイジングドックとはで解説しています。また、老化の全体像は「老化の12の特徴」とはに、健康寿命を人生設計の中で考える視点はヘルススパンと資産寿命にまとめています。 続けるための、小さな工夫 小さく始める:最初の1か月は、「できそうな量の半分」から始めます。 見える化する:カレンダーやアプリに、実行した日を記録します。 3か月ごとに見直す:続かなかった目標は、失敗ではなく、「立て方が合っていなかった」というヒントとして調整します。 誰かと共有する:ご家族や同僚、かかりつけ医に目標を伝えておくと、見直しの機会をつくりやすくなります。 責任のある立場で働く方ほど、自分のことは後回しになりがちです。健康目標を、事業の計画と同じように「数値・期限・見直し」で管理するという発想を、取り入れてみてはいかがでしょうか。攻めの健康管理の考え方はエグゼクティブのための健康管理で扱っています。 延べ約36,000人を診てきた救急医の視点——「自分の数値を知っている」ことの価値 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急の現場では、意識がもうろうとしている、強い痛みで話せないなど、ご本人から病歴や普段の様子をうかがえない場面が少なくありません。そのとき、ご家族が持病、飲んでいるお薬、普段の血圧などを把握していてくださると、診断や治療の見通しが早く立ちます。反対に、これらの情報がまったく分からないと、必要な検査を一から積み上げることになり、時間がかかります。 そこで感じるのは、「自分の数値を知り、記録しておく」ことには、病気の予防だけでなく、いざというときに自分を守る力があるということです。健康目標の第一歩として、「自分の血圧や持病、飲んでいる薬を、ひと目で分かる形にまとめておく」ことを加えてみてください。目標そのものではなくても、確実に役立つ備えになります。 まとめ 新年の抱負は、続けられる可能性があります。ただし、目標の立て方によって続きやすさに差が出ることが報告されています(自己申告にもとづく調査)。 「やめる」目標を「増やす・始める」目標に言い換えると、続けやすくなる可能性があります。 目標は、体の数値(出発点の記録)、行動の数値(歩数・運動・睡眠)、体感の数値(0〜10のメモ)の3つで立てると、見直しがしやすくなります。 生物学的年齢は、研究段階の考え方を含む「ものさしのひとつ」です。 目標は、立てた日がゴールではなく、1年かけて見直していくための「出発点」です。まずは、新しい年を迎える前に、ご自身の数値を一度並べてみてください。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)[5]。新しい一年のスタートに、一度ストレスフリー療法をお試しになってみてはいかがでしょうか。体調が気になる場合や、ご自身の数値の見方に迷う場合も、当院にお気軽にご相談ください(必要に応じて専門の病院を紹介いたします)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 生物学的年齢は、測ったほうがよいですか?A. 生物学的年齢は、研究段階の考え方を含む指標です。定期的な健診で現在の数値を確認しつつ、ご自身の状態を別の角度から確認したい場合の選択肢のひとつとして、ご検討ください。 Q. 目標が三日坊主で終わってしまいます。どうすればよいですか?A. 目標の量を、できそうな量の半分に減らし、「やめる」目標を「増やす・始める」目標に言い換えてみてください。続かなかった場合も、失敗ではなく、立て方を見直すヒントとして捉えます。それでも難しい場合は、かかりつけ医や当院にご相談ください。 Q. 持病があっても、運動の目標を立ててよいですか?A. 持病のある方や、薬を服用している方は、運動の内容や強さについて、始める前に主治医にご相談ください。他院で治療中の疾患がある場合は、主治医へのご相談を優先してください。気になる症状がある場合は、当院にご相談いただくか、内科を受診してください。 参考文献 Oscarsson M, Carlbring P, Andersson G, Rozental A.「A large-scale experiment on New Year's resolutions: Approach-oriented goals are more successful than avoidance-oriented goals」(2020年, PLoS One, 15(12):e0234097)— スウェーデンの一般市民1,066人を対象とした新年の抱負のランダム化実験。1年後の成功は自己評価にもとづく。doi:10.1371/journal.pone.0234097. PMID:33296385. 出典 Paluch AE, Bajpai S, Bassett DR, et al.「Daily steps and all-cause mortality: a meta-analysis of 15 international cohorts」(2022年, Lancet Public Health, 7(3):e219–e228)— 15の研究(47,471人)にもとづく、1日の歩数と全死亡の関連を調べたメタ解析(観察研究のメタ解析)。doi:10.1016/S2468-2667(21)00302-9. PMID:35247352. 出典 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(成人版)— 成人の身体活動・運動・座位行動の推奨事項(歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日など)を示した公的指針。出典 Levine ME, Lu AT, Quach A, et al.「An epigenetic biomarker of aging for lifespan and healthspan」(2018年, Aging (Albany NY), 10(4):573–591)— 臨床的な指標を組み合わせた表現型年齢を土台に、寿命や健康寿命の違いを捉えるエピジェネティックな指標(DNAm PhenoAge)を開発した研究。doi:10.18632/aging.101414. PMID:29676998. 出典 Ryotokuji K, et al.「Effect of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on subcutaneous temperature and stress markers」(2013年, Laser Therapy, 22:93–102)— ストレスフリー療法と皮下温・ストレスマーカーに関する研究(小規模・予備的な研究)。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず、当院や内科にご相談ください。胸の痛み、呼吸が苦しいなどの場合は、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。