The Hidden Cause
このような不調はありませんか?
常に「闘争・逃走反応」が働き、リラックスできない状態。血管が収縮し、全身の血流が遮断されています。
高血圧や血糖値の上昇。
「薬を飲んでいるから大丈夫」と、根本原因を放置していませんか?
脳への血流不足(酸欠)は「ブレイン・フォグ」を招き、経営判断に必要な直感力や決断力を奪います。
About Stress-Free Therapy
当院は「ストレスフリー療法」を提供しています。
ストレスフリー療法とは、身体の4点に心地よい赤外線刺激を与える、独自の温熱アプローチです。
特許取得済みの精密な温度制御により、効率よく血行を促進。副作用のリスクを抑え、日常のストレスで緊張した心身を優しく解きほぐします。
48℃未満の心地よい刺激が、効率的に血流を促し、深いリラックス状態へと導きます。銀座の落ち着いた空間で、身体への負担を抑えた科学的なアプローチをご提供します。



ストレスフリー療法は、独自の温熱周波数により深部体温を上げ、自律神経に直接アプローチする方法です。ただ温めるだけではない、3つの生理学的反応を引き起こします。
心地よい温熱刺激で身体を芯から温め、滞りがちな血行を促進して、冷えによる悩みや毎日のコンディションを整えます。
独自の温熱リズムが日々のストレスで張り詰めた心身の緊張を優しくほぐし、深いリラックス状態へと導きます。
患部や特定のポイントを温めることで、日頃の活動で蓄積した筋肉の疲れを和らげ、身体のこりを健やかにほぐします。
Our Strengths
| ストレスフリー療法 | 再生療法 | 高級スパ・整体 | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 血流・神経(根本改善) | 細胞レベル | 筋肉・表層 |
| リスク | 極小 | 身体的負担あり | ほぼなし |
| 心理的面 | 日常的なメンテナンス | 最後の一手 | ご褒美・癒やし |
STRENGTHS
Treatment Guidelines
現代社会のストレスフルな環境にさらされ続けることで慢性的に分泌されるコルチゾール(ストレスホルモンの一つ)の低下を促し、体の不調の根本原因へのアプローチを目指す。
全身の血流量の増幅を促し、体内の37兆個の細胞一つ一つをくまなく活性化し、自己治癒力を最大限引き出すことを目指す。
加齢とともに減少する成長ホルモンの体内からの分泌力を再生し、代謝・免疫・認知機能の復調を目指す。
エストロゲン・テストステロンといった性ホルモンの体内からの分泌を促し、血管・脳・骨・筋肉・皮膚へのホルモン本来の保護作用の復活を目指す。
抗炎症サイトカインであるIL-10の産生を促し、老化の原因である慢性炎症をはじめとする体内の炎症の駆逐を目指す。
体内の1京個のミトコンドリアの機能の正常化を促し、活性酸素の発生を減じ、炎症性老化の抑制を目指す。
複合的・総合的なアプローチの積み重ねにより、テロメアの短縮抑制や細胞の老化時計を巻き戻すことで、遺伝子レベルでの生物学的年齢の若返りの実現を目指す。
Treatment Guidelines
MASSAGE

東日本大震災をきっかけに、厳しい寒さの中で人が置かれる身体的負担と向き合い、体温や代謝が生命活動に与える影響を深く見つめ直しました。
そこから、身体に過度な負担をかけないケアの研究が始まりました。
生命倫理委員会の指針に基づき、独自の呼吸法と温熱刺激による心身への影響を科学的に検証。
最小限の刺激で深いリラックスをもたらす、科学的根拠に基づいた温熱療法を、銀座から丁寧に提供してまいります。
KENJI RYOTOKUZI
了徳寺 健二

ストレスフリー療法と出会い、その効果に強い可能性を感じました。
身体への負担を抑えながら、本来の状態へと整えていく——その考え方に深く共感しています。
この療法を、必要としている方にきちんと届けたい。
その想いから、2023年4月より銀座数寄屋橋クリニックにて、
ストレスフリー療法に特化した診療を行っています。
日々忙しく、自身のケアが後回しになりがちな方こそ、
安心して身を委ねられる時間と環境を大切にしたい。
銀座という場所から、誠実な医療のかたちを提供してまいります。
TAKUNORI SATO
佐藤 琢紀

Clinic Information/Access
〒104-0061
東京都中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル7F

Blog
「若いころのように疲れがとれない」「肌や体に張りがなくなってきた」「ちょっとした傷の治りが遅い」——年齢を重ねると、こうした変化を感じる方は少なくありません。その背景にはさまざまな要因がありますが、その一つとして知られているのが「成長ホルモン」の変化です。 成長ホルモンというと「子どもが背を伸ばすためのもの」というイメージが強いかもしれません。けれども実際には、大人になってからも、体の修復やエネルギーの調整に深く関わり続けるホルモンです。 この記事では、成長ホルモンが大人の体で何をしているのか、なぜ年齢とともに減るのか、そして「増やす」のではなく「自然なリズムを整える」という視点を、できるだけわかりやすく解説します。 成長ホルモンは「成長」だけのホルモンではない 成長ホルモンは、脳の下にある下垂体から分泌されるホルモンです。子どもの成長を促すことで知られていますが、その働きは成長期に限りません。 大人の体では、主に肝臓を介して「IGF-1」という物質をつくらせ、これを通じてさまざまな調整を行っています。代表的なはたらきとして、次のようなものが知られています。 筋肉などのたんぱく質をつくり、組織を修復する脂肪を分解し、体組成を整える方向にはたらく骨や皮膚の状態を保つことに関わる日中に傷んだ細胞を、休んでいる間に立て直す つまり成長ホルモンは、大人にとって「体をメンテナンスし、回復させる」ためのホルモンとしての側面が大きいのです。 加齢とともに減っていく——「ソマトポーズ」という現象 この成長ホルモンは、思春期にピークを迎えたあと、年齢とともにゆるやかに減っていくことが知られています。一般に、おとなになってからは10年ごとにじわじわと低下していくと報告されており、この加齢にともなう減少は「ソマトポーズ」と呼ばれることがあります。 回復力の低下や体組成の変化など、年齢とともに感じる体の移ろいの一部には、こうしたホルモン環境の変化が関わっていると考えられています。生物学的年齢という観点からも興味深いテーマで、年齢と体の中身の関係については「老化時計」とは何かで解説しています。 ただし、ゆるやかに減っていくとはいえ、その進み方が一律に決まっているわけではありません。睡眠や運動、ストレスの状態といった生活習慣によって変わりうると考えられており、だからこそ、体が本来もっている分泌の力を引き出し、支えていくことに意味があります。 カギは深い睡眠——成長ホルモンが出るタイミング 成長ホルモンには、分泌のされ方に大きな特徴があります。一日中だらだらと出ているのではなく、時間帯によって波のように分泌される(拍動性といいます)のです。 そして、その最も大きな波がやってくるのが、夜眠りについてまもなく訪れる「深い睡眠(深睡眠)」の時間帯です。順番としては、まず深く眠ることがあって、それに合わせて成長ホルモンが分泌されます。「成長ホルモンが出るから眠くなる」のではなく、「深く眠るから、それに合わせて分泌が起こる」という向きで理解しておくと、対策の的が絞りやすくなります。 つまり、成長ホルモンを大切にするうえで、睡眠の「質」、とりわけ眠り始めの深い眠りをしっかり確保することが、土台中の土台になるわけです。 自然に支える生活習慣の視点 では、成長ホルモンの自然なリズムを支えるために、どんなことが考えられるでしょうか。研究で言われている方向性を、いくつか挙げてみます。 深い睡眠を確保する:寝る時間を一定に保ち、就寝前の強い光やスマートフォンを控えることが、眠り始めの深い睡眠を助けると考えられています就寝直前の食事・飲酒を避ける:血糖値が高い状態は、成長ホルモンの分泌を妨げやすいことが知られています。とくに寝る前の高糖質の食事や飲酒は控えめに運動を取り入れる:適度な運動、とくに筋肉に負荷をかける運動のあとには、成長ホルモンの分泌が高まりやすいと報告されていますストレス(コルチゾール)をためこまない:ストレスホルモンであるコルチゾールが高い状態は、成長ホルモンの分泌を抑える方向にはたらきます。この点はコルチゾールを下げる科学でくわしく触れています 特別なことというより、結局は「よく眠り、よく動き、ストレスをためない」という、体の基本を整えることに行き着くのがわかります。 「増やせばよい」わけではない——救急医の視点から ここで一つ、大切なことをお伝えしておきます。成長ホルモンは「多ければ多いほどよい」というものではありません。体には、必要なときに必要なだけ分泌され、それ以外は抑えられる、という絶姙なリズムが備わっています。このリズムを無視して外から無理に押し上げることには、慎重であるべきだと考えられています。目指したいのは「最大化」ではなく、加齢で乱れがちなこの自然なリズムを「整える」ことです。 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ数万人の患者さんの診療にあたってきました。重症の患者さんが回復していく過程を数多く見てきて実感するのは、体の「立て直す力(回復力)」がいかに大切か、ということです。成長ホルモンは、まさにその回復のしくみを支える役者の一人です。だからこそ、その力を薬で代替するのではなく、本来のはたらきを引き出して支えるという発想を、私は大切にしています。 まとめ 成長ホルモンは、大人にとっても体の修復・回復に関わる大切なホルモンで、加齢とともにゆるやかに減っていきます(ソマトポーズ)。最も大きな分泌は、眠り始めの深い睡眠の時間帯に起こります。「深く眠る→分泌される」という向きをおさえておくと対策の的が絞れます。目指すのは「増やす」ことより、睡眠・運動・ストレス対策によって自然なリズムを「整える」ことです。 睡眠・運動・ストレス対策といった生活習慣が土台であることは、研究でもくり返し示されています。これは間違いありません。ただ、わかってはいても、毎日それを続けることは想像以上に難しい——とくに多忙な方ほど、そう感じておられるのではないでしょうか。 だからこそ医学・科学は、「その土台づくりを、どうすれば無理なく支えられるか」を模索し続けています。当院が行うストレスフリー療法も、体への穏やかな温熱刺激を通じて、ストレス(コルチゾール)と血流を整えながら、体の内側から成長ホルモンの自然な分泌を支えることを目指す取り組みの一つです(研究知見にもとづくもので、はたらき方には個人差があります)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 体の回復力を支える土台づくりにご関心のある方は、当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 成長ホルモンのサプリメントを飲めば若返りますか?A. 成長ホルモンは「多ければよい」というものではなく、体に備わった自然なリズムが大切です。外から無理に押し上げることには慎重であるべきだと考えられています。当院では、薬で代替するのではなく、睡眠・運動・ストレス対策といった土台を整え、体本来の分泌を支えるという考え方を大切にしています。 Q. 何時に寝れば成長ホルモンが出やすいですか?A. 「何時」よりも、「眠り始めにしっかり深く眠れているか」が重要だと考えられています。深い睡眠は眠り始めに多く現れるため、就寝前の強い光や直前の食事・飲酒を控え、入眠の質を整えることが役立ちます。 Q. 運動はどんなものがよいですか?A. 適度な運動、とくに筋肉に負荷をかける運動のあとに分泌が高まりやすいと報告されています。無理のない範囲で、ご自身の体力に合った運動を続けることが基本です。具体的な進め方は、かかりつけ医ともご相談ください。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療の効果を保証するものではありません。研究知見には今後の検証が必要な発展段階のものが含まれます。体の状態には個人差があります。
「自分の体は、実際のところ何歳なのだろう?」——そんな問いに答えようとするのが「生物学的年齢」です。以前の記事では、暦の上の年齢(暦年齢)とは別に、体の中身の老け具合を表す「生物学的年齢」という考え方があることをご紹介しました。 では、その生物学的年齢は、いったいどうやって測るのでしょうか。実は「これ一つで決まり」という万能のものさしがあるわけではなく、いくつかの方法があります。代表的なのは、(1)DNAの状態から読み取る方法(エピジェネティック・クロック)、(2)テロメアという染色体の部品の長さをみる方法、(3)血液検査の数値から推定する方法、の3つです。 この記事では、それぞれの測り方が「何を見ているのか」、そして出てきた数値を「どう受け止めればよいのか」を、できるだけわかりやすく解説します。 そもそも「生物学的年齢」とは——暦年齢との違い 暦年齢は誕生日を数えた年齢で、だれでも1年に1歳ずつ増えていきます。一方の生物学的年齢は、体の細胞や臓器が実際にどれくらい老化しているかを表そうとする年齢です。 同じ50歳でも、体の中身が40代に見える人もいれば、60代に見える人もいる——その「中身の年齢」を数値にしようというのが、生物学的年齢の考え方です。くわしくは「老化時計」とは何かで解説しています。 ここで大切なのは、生物学的年齢は暦年齢と違って「変わりうる」ものだと報告されている点です。だからこそ、今の状態を測って知ることに意味があります。では、その測り方を順に見ていきましょう。 測り方①:エピジェネティック・クロック(DNAメチル化) いまもっとも研究が進んでいるのが、DNAの「メチル化」という現象を読み取る方法です。 DNAそのものの文字(体の設計図)は一生のあいだほとんど変わりません。ところが、その文字のところどころに「メチル基」という小さな目印が付いたり外れたりしており、この付き方が年齢とともに一定のパターンで変化することがわかってきました。このパターンを体の多数の場所で読み取り、計算式にかけて年齢を推定するのが「エピジェネティック・クロック(老化時計)」です。採取した血液や唾液からDNAを取り出して解析します。 研究の積み重ねによって、老化時計にはいくつかの世代があります。 第1世代:暦年齢をできるだけ正確に当てることを目指したもの 第2世代:将来の健康リスクとの関連を、より強く反映するように作られたもの 第3世代:「老化のスピード(進む速さ)」そのものを捉えようとするもの(1年でおよそ何歳分老化しているか、という見方) エピジェネティック・クロックは再現性が高く、研究の蓄積が厚いことが特長とされています。当院では、この解析に「EPICアレイ」という手法を用い、ご自身の生物学的年齢を数値で把握していただくことに取り組んでいます。 測り方②:テロメアの長さ——細胞の「使い込み具合」をみる 2つ目は、「テロメア」という部品の長さを測る方法です。 テロメアは、染色体の端にあるキャップのような構造で、細胞が分裂するたびに少しずつ短くなっていきます。いわば、細胞が「どれくらい使い込まれてきたか」を映す目盛りのようなものです。テロメアが短いほど、細胞の老化が進んでいる一つの目安になると考えられています。 測定にはいくつかの方法があり、一つひとつの細胞のテロメアを精度よくみる「Flow FISH法」や、まとめて測る「qPCR法」などが知られています。当院ではこれまで、精度の高いFlow FISH法による測定を専門の検査機関に委託して行ってきました。現在は事情により、この検査を一時的に見合わせており、国内外で同等の測定を委託できる機関をあらためて選定しているところです。テロメアそのものについてはテロメアは伸ばせるのかでくわしく触れています。 ここで一つ、覚えておきたいことがあります。テロメアの長さとエピジェネティック・クロックは、どちらも老化の指標ではありますが、まったく同じものを測っているわけではなく、両者の関連はゆるやかだと報告されています。これは数値を読むうえで大事なポイントなので、のちほどあらためて触れます。 測り方③:血液検査からの推定(PhenoAgeなど) 3つ目は、ふだんの健康診断でもおなじみの血液検査の数値から、生物学的年齢を推定する方法です。代表的なのが「PhenoAge(フェノエイジ)」と呼ばれる方法です。 これは、アルブミンやCRP(炎症の指標)、血糖、白血球やリンパ球の割合など、9種類の血液の指標と暦年齢を組み合わせて計算します。これらの数値は、炎症・代謝・腰臓や肝臓の働き・免疫の状態など、体のさまざまな働きを映しています。 血液検査からの推定のよいところは、比較的身近で、結果が「どこを整えればよいか」に結びつきやすい点です。たとえばCRP(炎症の指標)が高ければ炎症への対策を、血糖が高ければ糖の管理を、というように、次の一手が見えやすいのです。当院でも、こうした血液指標を組み合わせた評価を取り入れています。 (このほか、顔写真や体の動き、臓器ごとの年齢を推定するといった新しい方法の研究も進んでいます。測り方は今も広がり続けている分野です。) 数値をどう読むか——「一つの数字」に振り回されない ここからが、測定でいちばん大切なところです。 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ数万人の患者さんの診療にあたってきました。その現場でしみついた感覚の一つに、「一つの数値だけで患者さんの状態を判断しない」というものがあります。血圧だけ、脈拍だけを見るのではなく、複数のバイタルサインや検査結果、そして全体の様子を重ね合わせて、はじめて確かな判断ができる——救急ではこれが鉄則です。 生物学的年齢の測定も、これとよく似ています。さきほど触れたように、エピジェネティック・クロック、テロメア、血液からの推定は、それぞれ体の違う側面を映しており、出てくる数値も完全には一致しません。だからこそ、一つの数字に一喜一憂するのではなく、複数の指標を重ねて全体像をつかむことが役立ちます。 あわせて、覚えておきたい注意点がいくつかあります。 その時点の「スナップショット」である:体調や測定のタイミングによって、多少ぶれることがあります 多くは集団のデータをもとにした推定である:あなた個人のすべてを言い当てるものではありません 一度きりより、定期的に測って「変化の向き」を追うほうが意味がある:取り組みの効果を確かめる目安になります 生物学的年齢は、病気を言い渡す「判定」ではなく、自分の体と向き合うための「ものさし」です。そう受け止めると、過度に怖がることも、逆に過信することもなく、上手に付き合うことができます。 まとめ 生物学的年齢の測り方には、(1)エピジェネティック・クロック(DNAメチル化)、(2)テロメアの長さ、(3)血液検査からの推定(PhenoAgeなど)といった代表的な方法があります。 それぞれ体の違う側面を映しており、数値は完全には一致しません。一つの方法を過信せず、複数を重ねて読むのが現実的です。 測定はその時点のスナップショットです。一度きりより、定期的に測って変化を追うことが大切です。 生物学的年齢を測ると、次に気になるのは「では、どうすればこの数値を整えられるのか」という問いです。 食事・睡眠・運動・ストレス対策といった生活習慣の基本が土台であることは、研究でもくり返し示されています。これは間違いありません。ただ、わかっていても、それを毎日続けることは想像以上に難しい——とくに多忙な方ほど、そう感じておられるのではないでしょうか。若返りや体質の改善も、一朝一夕に実現するものではありません。 だからこそ医学・科学は、「その土台づくりを、どうすれば無理なく支えられるか」を模索し続けています。当院が行うストレスフリー療法も、ストレス(コルチゾール)と血流という、体の根っこにあたる部分にはたらきかける取り組みの一つです。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 まずは、自分の体の「いまの年齢」を知ることから。ご自身の生物学的年齢の測定にご関心のある方は、当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. どの測定方法がいちばん正確ですか?A. 「これが絶対」という一つの方法があるわけではありません。エピジェネティック・クロックは再現性が高く研究の蓄積が厚い一方、テロメアや血液からの推定にも、それぞれの良さがあります。いずれも体の違う面を映すため、複数を組み合わせてみることが現実的だと考えられています。 Q. 測定には採血が必要ですか?A. 多くは少量の採血(方法によっては唾液)で行えます。エピジェネティック・クロックや血液指標からの推定も、一般的な検査と同じように採取できます。当院でご提供している検査の内容や受け方については、受診時にご説明します。 Q. どのくらいの頻度で測ればよいですか?A. 生物学的年齢は生活習慣などによって変化しうるため、一度きりよりも、間隔をあけて定期的に測り、変化の向きを追うことをおすすめします。ご自身の取り組みの効果を確かめる目安にもなります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療の効果を保証するものではありません。研究知見には今後の検証が必要な発展段階のものが含まれます。体の状態には個人差があります。
「手足がいつも冷たい」「平熱が35度台で、なかなか上がらない」「体がだるく、疲れやすい」——こうした悩みを、「もともとの体質だから」とあきらめている方は少なくありません。 けれども、低体温や冷えは、ただの体質では片づけられないことがあります。その背景には、血流や自律神経、筋肉量、代謝といった、体の土台にかかわる変化が隠れていることがあるのです。この記事では、低体温が起こる仕組みと、平熱を底上げするためにできることを、わかりやすく解説します。 そもそも「低体温」とは——平熱の目安と体温のしくみ 体温には個人差があり、「何度から低体温」と一律には線を引けません。ただ、起床時に脇の下で測って36.5度前後が、ひとつの目安として挙げられることがあります。これを下回る状態が続く場合は、体の土台を見直すきっかけになるかもしれません。 体温は、熱を生み出すはたらき(熱産生)と、その熱を全身に運び逃がすはたらき(血流による分配・放散)のバランスで決まります。熱を生むのは主に筋肉・代謝・細胞内のミトコンドリアで、生まれた熱は血液に乗って全身へ届けられます。つまり体温は、代謝と血流の状態を映す“鏡”なのです。実際、米国の大規模データを19世紀から現代まで比較した研究では、成人の平熱が長い年月をかけて少しずつ下がってきたと報告されており、体温が暮らしや活動量と無縁でないことをうかがわせます。 体表温と深部体温——同じ「体温」でも測る場所で値が違う ひとくちに「体温」といっても、測る場所で意味が異なります。脇の下や額で測るのは体の表面に近い「体表温」、内臓や血液など中心部の温度が「深部体温(しんぶたいおん)」です。深部体温は中枢を一定に保つため、体表温より高く、外気温に左右されにくい安定した値に保たれています。 問題は、両者がいつも同じように動くわけではないことです。手足が冷えていても深部体温は保たれていることがあり、体表の一点を測っただけでは内側の熱や血流の変化を捉えきれません。つまり体表温と深部体温のあいだには、しばしば「解離(かいり)」——値のギャップが生じます。 そこで当院では、「COREセンサー」と呼ばれる深部体温モニタリング機器を用いて、深部体温の状態を把握しています。胸や腕に装着するだけの非侵襲(針を刺さない)ウェアラブルで、皮膚温と体表から逃げる熱の流れ(熱流束)から深部体温を連続的に推定します。従来は体の内部を直接測る必要がありましたが、こうした機器により、日常に近いかたちで深部体温の変化を追えるようになりました。体表温と深部体温の両面から「見える化」することは、冷えや低体温の背景を理解する手がかりになると考えています。 なぜ平熱が上がらないのか——4つの背景 低体温や冷えの背景には、いくつかの要因が重なっていることが多いと考えられます。 1. 血流・末梢循環の低下熱は血液に乗って運ばれます。そのため、体のすみずみ、とくに手足の先まで血液が十分に届かないと、その部分は冷たくなります。手足の冷えは、末梢の血流が落ちているサインのひとつと考えられます。毛細血管のはたらきが衰えることも、冷えと関わると指摘されています。 2. 自律神経の乱れ血管の太さは、自律神経によって調節されています。慢性的なストレスなどで交感神経が優位な状態が続くと、末梢の血管が縮こまりやすくなり、手足に血液が届きにくくなることがあります。「ストレスが多いと手足が冷える」と感じる方がいるのは、このためです(自律神経とストレスの関係はコルチゾールについての記事で解説しています)。 3. 筋肉量の不足筋肉は、体のなかで最も多くの熱を生み出す“発熱装置”です。運動不足や加齢によって筋肉量が減ると、生み出される熱そのものが少なくなり、平熱が上がりにくくなると考えられています。女性に冷えを感じる方が多い背景のひとつにも、筋肉量の違いがあると指摘されています。 4. 代謝・ミトコンドリアの低下細胞の中でエネルギーを作るミトコンドリアのはたらきが衰えると、熱を生み出す力も落ちやすくなります。エネルギー産生と熱産生は、表裏一体の関係にあるのです。 これらは互いに関わり合っています。血流が落ちれば細胞に酸素や栄養が届きにくくなり、代謝も下がる。代謝が下がれば熱が生まれにくくなる——こうしてじわじわと平熱が下がっていくと考えられます。 低体温・冷えがもたらしうる不調 体温は、代謝や血流といった体の土台を映すものです。そのため、低体温や冷えが続くと、さまざまな不調と関わることがあると指摘されています。 たとえば、全身の細胞へ酸素や栄養が届きにくくなることで、だるさや疲れやすさ、寝つきの悪さ、気分の落ち込みなどとの関連が指摘されています。また、体温は免疫や代謝のはたらきとも無縁ではないと考えられており、体の土台を整えるうえで見過ごせないテーマです。 さらに、血流の低下は、体内でくすぶる弱い炎症(慢性炎症)とも関わりうると考えられています。冷えや低体温は、単独の悩みというより、体の土台のゆらぎを知らせるサインとして受け止めるのがよいでしょう。 平熱を底上げする——今日からできること 平熱を底上げするために、日々の暮らしのなかでできることを整理します。いずれも、熱を生む力を高め、生まれた熱を全身に届けることにつながります。 体を動かし、筋肉を保つウォーキングやスクワットなど、続けられる範囲の運動は、熱を生み出す筋肉を保ち、血流を促す助けになります。激しすぎる必要はなく、「心地よく続けられる」程度が大切です。 体を温める・湯船につかる温かい食事や飲み物を取り入れ、シャワーだけで済ませず湯船にゆっくりつかることは、血流を促し、体を芯から温める助けになると考えられています。 しっかり眠る・ストレスとつき合う睡眠不足や慢性的なストレスは、自律神経を乱し、末梢の血流を妨げる方向にはたらきえます。十分な睡眠をとり、高ぶった神経を鎮める時間を持つことが、冷えの土台にはたらきかけます。 これらに共通するのは、血流をよくして熱を全身に届け、熱を生む力を保つことです。体を温める一時的な工夫だけでなく、熱を生み・運ぶという体の土台そのものを整えることが、平熱の底上げにつながると考えられます。 救急医の視点から——体温という“見える数値”を軽んじない 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ数万人の重症患者の診療にあたってきました。 救急の現場では、運ばれてきた方の体温を必ず測ります。体温は、脈拍や血圧と並ぶ「バイタルサイン」だからです。命に関わるほど体温が下がる「低体温症」は、一刻を争う緊急事態として扱われます。 もちろん、日々の暮らしのなかで感じる「冷え」や「低体温」は、こうした緊急事態とは別のものです。けれども、体温が体の状態を映す手がかりであることは、救急の現場でも、日常でも変わりません。体温は、特別な機器がなくても、誰でも手軽に測れる客観的な数値です。「なんとなく冷える」で済ませず、自分の平熱を知り、その変化に目を向けること——それは、感覚だけに頼らず体の状態を見える化する、確かな一歩だと、私は考えています。 まとめ 体温は、熱を生み出すはたらき(筋肉・代謝・ミトコンドリア)と、熱を運ぶ血流のバランスで決まる、代謝と血流の“鏡”です。 同じ「体温」でも、脇などで測る体表温と中心部の深部体温は値が異なり、両者に「解離」が生じることがあります。表面と内側の両面から捉えることに意味があります。 平熱が上がらない背景には、血流・末梢循環/自律神経/筋肉量/代謝の要因が重なり合っています。 運動で筋肉を保ち、体を温め、しっかり眠り、ストレスとつき合う——血流をよくして熱を生み・運ぶ土台を整えることが、平熱の底上げにつながります。 もっとも、こうした生活の工夫が大切だとわかっていても、それを毎日続けることは想像以上に難しく、長年の冷えや低体温が一朝一夕で変わるものでもありません。だからこそ医学や科学は、「その土台づくりを、どうすれば無理なく支えられるか」を模索し続けています。血流とストレス(自律神経)という体の根っこにはたらきかける——当院が取り組むストレスフリー療法も、そうした視点に立つアプローチの一つです。血流と老化・体調の関わりについてはストレスと老化の科学のページで詳しくご紹介しています。 冷えや低体温に目を向けることは、体の土台を整え、内側から元気を取り戻す確かな一歩になるはずです。当院の取り組みはメニュー・料金ページでご案内しています。 よくある質問 Q. 平熱は何度くらいが目安ですか?A. 個人差があり一律には線を引けませんが、ひとつの目安として、起床時に脇の下〇36.5度前後とされることがあります。大切なのは数字そのものより、自分の平熱を知り、その変化に気づけるようにしておくことです。 Q. 手足だけが冷たいのですが、これも低体温ですか?A. 手足の冷えは、体の中心の深部体温が保たれていても起こることがあり、多くは末梢の血流が落ちているサインです。血管の調節には自律神経が関わるため、ストレスや生活リズムの乱れが背景にあることもあります。 Q. 脇で測る体温と、体の中の温度は違うのですか?A. はい。脇や額で測る「体表温」に対し、内臓や血液など中心部の温度を「深部体温」と呼び、深部体温のほうが高く安定しています。両者には差(解離)が生じることがあり、手足が冷えていても深部体温は保たれていることもあります。当院では深部体温をモニタリングする機器(COREセンサー)も用いて、表面と内側の両面から状態を把握しています。 Q. 平熱はどれくらいで上がってきますか?A. 個人差が大きく、すぐに変わるものではありません。運動による筋肉の維持、体を温める習慣、十分な睡眠、ストレス対策を、無理のない範囲で続けることが基本です。焼らず、少しずつ整えていきましょう。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療効果を保証するものではありません。研究知見には今後の検証が必要な発展段階のものが含まれます。体の状態には個人差があります。