The Hidden Cause
このような不調はありませんか?
常に「闘争・逃走反応」が働き、リラックスできない状態。血管が収縮し、全身の血流が遮断されています。
高血圧や血糖値の上昇。
「薬を飲んでいるから大丈夫」と、根本原因を放置していませんか?
脳への血流不足(酸欠)は「ブレイン・フォグ」を招き、経営判断に必要な直感力や決断力を奪います。
About Stress-Free Therapy
当院は「ストレスフリー療法」を提供しています。
ストレスフリー療法とは、身体の6点に心地よい赤外線刺激を与える、独自の温熱アプローチです。
特許取得済みの精密な温度制御により、効率よく血行を促進。副作用のリスクを抑え、日常のストレスで緊張した心身を優しく解きほぐします。
48℃未満の心地よい刺激が、効率的に血流を促し、深いリラックス状態へと導きます。銀座の落ち着いた空間で、身体への負担を抑えた科学的なアプローチをご提供します。



ストレスフリー療法は、独自の温熱周波数により深部体温を上げ、自律神経に直接アプローチする方法です。ただ温めるだけではない、3つの生理学的反応を引き起こします。
心地よい温熱刺激で身体を芯から温め、滞りがちな血行を促進して、冷えによる悩みや毎日のコンディションを整えます。
独自の温熱リズムが日々のストレスで張り詰めた心身の緊張を優しくほぐし、深いリラックス状態へと導きます。
患部や特定のポイントを温めることで、日頃の活動で蓄積した筋肉の疲れを和らげ、身体のこりを健やかにほぐします。
Our Strengths
| ストレスフリー療法 | 再生療法 | 高級スパ・整体 | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 血流・神経(根本改善) | 細胞レベル | 筋肉・表層 |
| リスク | 極小 | 身体的負担あり | ほぼなし |
| 心理的面 | 日常的なメンテナンス | 最後の一手 | ご褒美・癒やし |
STRENGTHS
Treatment Guidelines
現代社会のストレスフルな環境にさらされ続けることで慢性的に分泌されるコルチゾール(ストレスホルモンの一つ)の低下を促し、体の不調の根本原因へのアプローチを目指す。
全身の血流量の増幅を促し、体内の37兆個の細胞一つ一つをくまなく活性化し、自己治癒力を最大限引き出すことを目指す。
加齢とともに減少する成長ホルモンの体内からの分泌力を再生し、代謝・免疫・認知機能の復調を目指す。
エストロゲン・テストステロンといった性ホルモンの体内からの分泌を促し、血管・脳・骨・筋肉・皮膚へのホルモン本来の保護作用の復活を目指す。
抗炎症サイトカインであるIL-10の産生を促し、老化の原因である慢性炎症をはじめとする体内の炎症の駆逐を目指す。
体内の1京個のミトコンドリアの機能の正常化を促し、活性酸素の発生を減じ、炎症性老化の抑制を目指す。
複合的・総合的なアプローチの積み重ねにより、テロメアの短縮抑制や細胞の老化時計を巻き戻すことで、遺伝子レベルでの生物学的年齢の若返りの実現を目指す。
Treatment Guidelines
MASSAGE

東日本大震災をきっかけに、厳しい寒さの中で人が置かれる身体的負担と向き合い、体温や代謝が生命活動に与える影響を深く見つめ直しました。
そこから、身体に過度な負担をかけないケアの研究が始まりました。
生命倫理委員会の指針に基づき、独自の呼吸法と温熱刺激による心身への影響を科学的に検証。
最小限の刺激で深いリラックスをもたらす、科学的根拠に基づいた温熱療法を、銀座から丁寧に提供してまいります。
KENJI RYOTOKUZI
了徳寺 健二

ストレスフリー療法と出会い、その効果に強い可能性を感じました。
身体への負担を抑えながら、本来の状態へと整えていく——その考え方に深く共感しています。
この療法を、必要としている方にきちんと届けたい。
その想いから、2023年4月より銀座数寄屋橋クリニックにて、
ストレスフリー療法に特化した診療を行っています。
日々忙しく、自身のケアが後回しになりがちな方こそ、
安心して身を委ねられる時間と環境を大切にしたい。
銀座という場所から、誠実な医療のかたちを提供してまいります。
TAKUNORI SATO
佐藤 琢紀

Clinic Information/Access
〒104-0061
東京都中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル7F

Blog
「以前より疲れやすくなった」「ペットボトルのふたが開けにくい」「歩くのが少し遅くなった気がする」——年齢を重ねると、こうした変化を感じることがあります。その背景の一つに、筋肉の"静かな目減り"があります。 加齢とともに骨格筋の量と力が落ちていく状態を「サルコペニア」と呼びます。もともとはギリシャ語の「筋肉(サルコ)」と「減少(ペニア)」を組み合わせた言葉で、加齢研究や高齢者医療で注目されているテーマです。 この記事では、サルコペニアとはそもそも何なのか、なぜ起こるのか、そしてどう見分け、どう土台をつくればよいのかを、できるだけわかりやすく解説します。 サルコペニアとは——「量」と「力」と「動き」の低下 サルコペニアは、単に「筋肉が細くなること」ではありません。近年の専門家の合意では、筋肉の量の減少に加えて、筋力の低下、そして歩く速さなどの身体機能の低下をあわせて捉える考え方が示されています[1]。とくに、握力などで測る「筋力の低下」が、早い段階の手がかりとして重視されています。 私たちの筋肉量は、20〜30代あたりをピークに、その後はゆるやかに減っていきます。とくに何もしなければ、加齢とともに減少のペースは上がっていくと考えられています。筋肉は体を動かすだけでなく、姿勢を支え、転倒を防ぎ、糖や熱の代謝にも関わる大切な組織です。その"目減り"は、見た目の問題にとどまらず、生活の質や自立度にも関わってきます。 なぜ加齢で筋肉は減るのか 筋肉は、たえず「合成(つくる)」と「分解(こわす)」を繰り返しながら入れ替わっています。若い頃はこのバランスが保たれていますが、加齢とともに、つくる力が分解に追いつきにくくなっていきます。その背景には、いくつかの要因が重なっています。 一つは、ホルモンの変化です。筋肉の維持に関わる成長ホルモンや性ホルモンは、加齢とともに減っていきます。この背景については加齢で減る成長ホルモンでくわしく解説しています。 もう一つは、活動量の低下です。使わない筋肉は減っていきます。とくに、病気やけがで数日間動かないだけでも、筋肉は驚くほど早く落ちてしまいます。 さらに、栄養の不足、とりわけたんぱく質の摂取不足も関わります。加えて、筋肉のなかでエネルギーをつくるミトコンドリアのはたらきの変化や、加齢にともなうくすぶった炎症も、筋肉が減りやすい土台に関わると指摘されています。 サルコペニアと「フレイル」——見過ごしたくないつながり サルコペニアと近い言葉に「フレイル」があります。フレイルは、加齢によって心身が弱り、健康と要介護の"あいだ"にある状態を指す、より広い概念です。 サルコペニアは、このフレイルの中心にある身体的な要素の一つと位置づけられています。筋肉が減る→動きにくくなる→さらに活動量が減る→もっと筋肉が減る、という悪循環に入りやすく、これを放っておくと、転倒や骨折、自立度の低下につながりかねません。逆にいえば、早い段階で気づき、土台を整えれば、この悪循環にブレーキをかけられる可能性があるということです。 サルコペニアと、どう向き合うか——二つの土台 サルコペニアの土台づくりは、実はとてもシンプルです。かぎを握るのは「運動」と「たんぱく質」の二つです。 第一の土台は、運動、とりわけ筋肉に負荷をかけるレジスタンス運動です。スクワットや、いすからの立ち上がり、軽いおもりを使った運動などで、筋肉に「使われている」という刺激を与えることが、年齢を重ねても筋肉を保つうえでもっとも確かな方法とされています。「歳だから」と動かさないことこそ、筋肉が減る一番の近道です。 第二の土台は、じゅうぶんなたんぱく質です。筋肉の材料になるたんぱく質を、毎食こまめにとることが大切です。高齢になるほど、若い頃と同じ量では足りなくなる傾向も指摘されています。ただし、腎臓などに持病がある方は適量が異なるため、自己判断で極端に増やさず、医師に相談してください。特定のプロテイン製品やサプリメントに頼る前に、まずは日々の食事の土台を整えることが基本です。 この二つに、質のよい睡眠と、くすぶる炎症をためこまない生活が加われば、筋肉の"目減り"のペースをゆるやかにする土台が整っていきます。 「動けること」を守る——救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急の現場では、ご高齢の方が転んで骨折し、そこから寝たきりに近づいていく——その入り口には、ほぼ例外なくサルコペニアがありました。振り返れば、こうしたケースのほとんどすべてで、背景に筋肉の目減りがあったのです。筋肉が落ちて足元がふらつき、転倒し、動けなくなることでさらに筋肉が落ちる。この連鎖を、数えきれないほど見てきました。 だからこそ私は、「動けること」を軽く見ません。筋肉は、命と生活の質を守る"土台"そのものです。そしてこの土台は、何歳からでも手をかける価値があります。年齢を理由に諦めるのではなく、今日から少しずつ体を動かし、しっかり食べる——その積み重ねが、将来の自立を支えるのだと、現場から確信しています。 まとめ サルコペニアは、加齢にともなって骨格筋の量・力・機能が低下する状態です。筋肉量の減少だけでなく、握力などで測る筋力の低下が早い手がかりとして重視されています。 背景には、ホルモンの変化、活動量の低下、たんぱく質不足、ミトコンドリアの変化やくすぶる炎症などが重なります。放っておくと転倒・骨折・自立度低下につながる「フレイル」の中心的な要素です。 土台づくりのかぎは「運動(とくにレジスタンス運動)」と「じゅうぶんなたんぱく質」。質のよい睡眠と炎症をためこまない生活を加えれば、筋肉の目減りをゆるやかにする土台が整います。 サルコペニアは、静かに進む加齢の一面です。けれども、筋肉は何歳からでも応えてくれる組織でもあります。動かし、食べ、休む——このあたりまえの土台こそが、筋肉の若さと"動けること"を守る近道だと考えられます。 当院が行うストレスフリー療法も、穏やかな温熱刺激を通じて末梢の血流を高め、体の土台を支えることを目指す取り組みです(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方には個人差があります)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 細胞レベルの若々しさと体の土台づくりにご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. サルコペニアは何歳ごろから始まりますか? A. 筋肉量は20〜30代をピークに、その後ゆるやかに減っていくと考えられています。何もしなければ加齢とともに減少のペースは上がりますが、進み方には個人差が大きく、運動習慣や栄養状態が大きく影響します。年齢だけで決まるものではありません。 Q. 自分がサルコペニアかどうか、家庭で気づく手がかりはありますか? A. ペットボトルのふたが開けにくい、いすから片手をつかずに立ち上がりにくい、歩く速さが遅くなった、片足立ちがふらつく——こうした変化は一つの手がかりになります。気になる場合は自己判断せず、医療機関で握力や歩行速度などの評価を受けることをおすすめします。 Q. 高齢でも筋肉は増やせますか? A. 適切な運動と栄養によって、高齢の方でも筋肉の維持・改善が期待できると考えられています。「歳だから」と動かさないことこそ筋肉が減る要因です。ただし持病がある場合は、運動やたんぱく質の適量が異なるため、始める前に医師に相談してください。 参考文献 Cruz-Jentoft AJ, Bahat G, Bauer J, et al.(EWGSOP2)「Sarcopenia: revised European consensus on definition and diagnosis」(2019年、Age and Ageing, 48(1):16–31)— サルコペニアを筋量の減少に加えて筋力低下・身体機能低下から捉える改訂版の合意。とくに筋力低下を早期の指標として重視する枠組みを示した。doi:10.1093/ageing/afy169. 出典 ※上記の研究知見は主に高齢者を対象とした枠組みであり、すべての方に同様の経過を保証するものではありません。筋肉の減り方や改善の程度には個人差があります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。運動・栄養の始め方や持病がある場合は医療機関にご相談ください。体の状態には個人差があります。
「歳をとると風邪をひきやすくなった」「治りが遅くなった気がする」——こうした実感の背景には、免疫(めんえき)そのものの変化があります。 免疫は、外から入ってくるウイルスや細菌、体の中で生じた異常な細胞から、私たちを守ってくれる防御システムです。この免疫システムもまた、年齢とともに少しずつ変わっていきます。この加齢にともなう免疫の変化を「免疫老化(めんえきろうか、immunosenescence/イミュノセネッセンス)」と呼びます。 この記事では、免疫老化とはそもそも何なのか、なぜ起こるのか、そして加齢と深く関わる「慢性炎症」とどうつながるのかを、できるだけわかりやすく解説します。 免疫老化とは——「守る力」と「見分ける力」の変化 免疫には、大きく二つの仕組みがあります。生まれつき備わり、まず最初に反応する「自然免疫」と、一度出会った敵を記憶して的確に攻撃する「獲得免疫」です。免疫老化では、この両方が、それぞれ違った形で変化していきます。 とくに大きいのが、獲得免疫の主役である「T細胞」の変化です。T細胞は、胸の中央にある「胸腺(きょうせん)」という臓器で育てられます。ところが胸腺は、思春期をピークに年齢とともに縮んでいき、新しいT細胞を送り出す力が落ちていきます。 すると、体は「これまでに出会った敵に対応するT細胞」ばかりが増え、「はじめて出会う新しい敵に対応できるT細胞」が減っていきます。いわば、レパートリーが偏っていくのです。この偏りが、新しい感染症にかかりやすくなったり、ワクチンの効きが若い頃より控えめになったりする背景の一つと考えられています。 免疫老化と慢性炎症——「炎症老化(インフラメイジング)」という視点 免疫老化を語るうえで欠かせないのが、「慢性炎症」との関係です。 若い頃の炎症は、感染やけがのときに強く立ち上がり、役目を終えるとすみやかに引いていく、いわば"必要なときだけの火"でした。ところが加齢とともに、体の中で弱い炎症がだらだらとくすぶり続けやすくなります。この「加齢にともなって炎症がくすぶり続ける状態」は「インフラメイジング(炎症老化)」と呼ばれ、免疫老化と表裏一体の関係にあると考えられています[1]。 免疫システムが加齢で変化すると、自然免疫の一部がうまく鎮まらず、炎症性の物質を出し続けやすくなります。この背景には、体に溜まった「老化細胞」が炎症性の物質を出す現象も関わっています。老化細胞とその分泌(SASP)については「老化細胞」とセノリティクスで、慢性炎症と老化のループそのものについては慢性炎症と老化(インフラメイジング)でくわしく解説しています。 つまり、免疫老化とインフラメイジングは、「守る力・見分ける力が落ちる」一方で「くすぶる炎症は増える」という、コインの裏表のような関係にあるのです。 なぜ免疫は老化するのか 免疫老化は、一つの原因で起こるものではなく、いくつもの変化が重なって進むと考えられています。 先に触れた胸腺の萎縮は、その中心の一つです。加えて、長い人生のあいだに繰り返し受ける感染や、体の中でくすぶる刺激が、免疫細胞を"使い減り"させていく側面も指摘されています。慢性的なストレスや、睡眠不足、栄養の偏り、運動不足といった生活習慣も、免疫のバランスに影響すると考えられています。 大切なのは、免疫老化は「善悪」で割り切れるものではなく、長く生きてきたことの自然な帰結でもある、という点です。だからこそ、"止める"のではなく、"急がせない土台を整える"という視点が現実的です。 免疫老化と、どう向き合うか では、私たちにできることは何でしょうか。派手な「免疫ブースター」ではなく、確立した土台こそが要になります。 第一に、ワクチンです。免疫老化があっても、ワクチンは感染症の重症化を防ぐうえで有効な手立てとされています。年齢に応じて推奨される予防接種を受けることは、免疫の偏りを補う現実的な方法です。 第二に、生活習慣の土台です。バランスのよい食事とじゅうぶんなたんぱく質、適度な運動、質のよい睡眠、そして慢性的なストレスをためこまないこと。いずれも免疫のはたらきと、くすぶる炎症のバランスを支える方向にはたらくと考えられています。 一方で、注意も必要です。「免疫力を上げる」とうたう特定の食品やサプリメントに、確かな根拠があるとは限りません。免疫は"高ければよい"という単純なものではなく、過剰な反応はかえって体を傷つけます。大切なのは「上げる」ことより、「整える」こと。そして土台を崩さないことです。 「数字に出る前」を見つめて——救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急の現場で強く感じたのは、免疫老化の"重み"です。ご高齢の患者さんは、感染症にかかると若い方より急速に重症化しやすく、しかも発熱などの分かりやすいサインが出にくいことがあります。「元気がない」「食欲がない」といった、ぼんやりした変化の陰で、体の中では感染が進んでいる——そんな例を何度も経験してきました。 これは、免疫老化が"数字にはっきり出る前から進むリスク"であることを物語っています。だからこそ、症状が出てから慌てるのではなく、ワクチンや生活の土台で免疫の変化に先回りして備えておく。そうした「先回りの発想」の大切さを、現場で痛感してきました。 まとめ 免疫老化(immunosenescence)は、加齢にともなう免疫システムそのものの変化です。胸腺の萎縮でT細胞のレパートリーが偏り、新しい感染症への対応やワクチンの効きが若い頃より控えめになる背景になります。 免疫老化は、くすぶる慢性炎症(インフラメイジング)と表裏一体の関係にあります。「守る力は落ちる一方で、炎症は増える」という変化が、加齢と深く関わると考えられています。 向き合ううえでの土台は、ワクチンと生活習慣です。「免疫力を上げる」とうたう食品やサプリに頼るより、免疫を"整え"、くすぶる炎症のバランスを支える暮らしが確かにできることです。 免疫老化は、長く生きてきたことの自然な一面です。止めることはできなくても、その進み方の土台を整えることはできます。ワクチンと日々の暮らしを大切にしながら、くすぶる炎症をためこまない——それが、細胞レベルの若々しさを支える現実的な方向だと考えられます。 当院が行うストレスフリー療法も、穏やかな温熱刺激を通じて、慢性炎症に傾きがちな体の土台を支えることを目指す取り組みです(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方には個人差があります)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 細胞レベルの若々しさの土台づくりにご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 免疫老化は、何歳ごろから始まるのですか? A. 免疫を育てる胸腺は思春期をピークに縮み始めるため、免疫老化は比較的早い時期からゆるやかに進むと考えられています。ただし進み方には個人差が大きく、生活習慣や感染歴なども影響します。年齢だけで一律に決まるものではありません。 Q. 「免疫力を上げる」サプリメントは効果がありますか? A. 「免疫力を上げる」とうたう食品やサプリメントに、確かな科学的根拠があるとは限りません。免疫は高ければよいという単純なものではなく、過剰な反応はかえって害になります。特定の製品に頼るより、ワクチン・食事・運動・睡眠・ストレス管理といった土台を整えることが現実的です。 Q. 免疫老化に、生活の中でできる対策はありますか? A. 年齢に応じて推奨されるワクチンを受けること、じゅうぶんなたんぱく質を含むバランスのよい食事、適度な運動、質のよい睡眠、慢性的なストレスをためこまないこと——こうした土台が、免疫のはたらきと炎症のバランスを支える方向にはたらくと考えられています。 参考文献 Franceschi C, Bonafè M, Valensin S, Olivieri F, De Luca M, Ottaviani E, De Benedictis G.「Inflamm-aging: An Evolutionary Perspective on Immunosenescence」(2000年、Annals of the New York Academy of Sciences, 908:244–254)— 加齢にともなうストレス対応力の低下と炎症性の状態の亢進が老化の主要な特徴であるとし、「インフラメイジング(炎症老化)」を免疫老化と結びつけて提唱した総説。doi:10.1111/j.1749-6632.2000.tb06651.x. 出典 ※上記の研究知見は発展途上の研究分野におけるものであり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。免疫のはたらきや加齢の進み方には個人差があります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。予防接種や体調については医療機関にご相談ください。体の状態には個人差があります。
「肩がいつも重だるい」「揉んでもらってもすぐに戻ってしまう」「夕方になると首から肩がガチガチに固まる」——こうした慢性的な肩こりは、多くの方が抱える身近な悩みです。 とくにデスクワークやスマートフォンの時間が長い現代では、肩こりは"生活の一部"のようになっている方も少なくありません。けれども、その背景には「血行不良(けっこうふりょう)」、つまり筋肉のなかのめぐりの滞りが深く関わっていることが知られています。 この記事では、そもそも肩こりはなぜ起こるのか、血行不良とはどういう状態なのか、そして見直せる生活習慣や、ときに受診を考えたほうがよいサインまでを、できるだけわかりやすく解説します。 肩こりとは——「筋肉が緊張し続けている」状態 肩こりは、正式な病名というより、首から肩、背中の上部にかけての筋肉に生じる、こわばり・重だるさ・痛みといった不快感の総称です。 この部分には、頭を支える「僧帽筋(そうぼうきん)」をはじめとする大きな筋肉があります。頭の重さは成人でおよそ5〜6キログラムあり、それを細い首と肩まわりの筋肉が一日中ささえています。とくに前かがみの姿勢では、頭が前に出るほど筋肉にかかる負担は大きくなります。 筋肉は、縮んだりゆるんだりを繰り返すことで、なかを通る血液のめぐりを保っています。ところが、同じ姿勢が長く続いて筋肉が緊張したままになると、この「ポンプ」がうまく働かなくなります。緊張し続けた状態こそ、肩こりの出発点です。 なぜ「血行不良」が肩こりにつながるのか ここが、この記事の中心です。 筋肉が緊張し続けると、その内側を走る細い血管が圧迫され、筋肉のなかのめぐり(微小循環)が保ちにくくなります。実際に、慢性的な首・肩の痛みをもつ方では、筋肉に力を入れたときに血流をうまく増やせず、痛む側の筋肉の血流が低いままになりやすいことが報告されています[1]。 血流が滞ると、筋肉に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、逆に、活動でたまった老廃物や、痛みのもとになる物質が流し去られにくくなります。すると筋肉はさらにこわばり、その緊張がまた血管を圧迫する——こうして「緊張→血行不良→さらに緊張」という悪循環が生まれます。慢性的な肩こりが"揉んでもすぐ戻る"背景には、この繰り返しがあると考えられています。 なお、ここでいう血流は、髪の毛より細い「毛細血管」レベルのめぐりが要になります。全身をめぐる毛細血管そのものの仕組みについては「ゴースト血管」と若返りでくわしく解説しています。 肩こりを招きやすい生活の要因 血行不良による肩こりには、日々の過ごし方が大きく関わります。代表的な要因を整理してみましょう。 長時間の同じ姿勢は、もっとも大きな要因です。デスクワークやスマートフォンの操作で、頭が前に出た前かがみの姿勢が続くと、肩まわりの筋肉は休む間なく緊張し続けます。 冷えも見逃せません。体や末端が冷えると血管が縮み、めぐりはさらに滞りやすくなります。夏の冷房で肩を冷やすと、こりが強くなる方は多いものです。手足の冷えと血流の関係については手足の末梢の冷えと血流で解説しています。 精神的な緊張・ストレスも関わります。ストレスがかかると、体は無意識に肩に力を入れ、交感神経が優位になって血管が縮みがちになります。この自律神経のバランスについては自律神経の乱れを整えるをご覧ください。 このほか、運動不足による筋力低下、合わない枕や眼鏡、目の使いすぎなども、肩まわりの負担を増やす要因になります。 見直せること——めぐりを取り戻す土台づくり では、血行不良による肩こりに対して、日々できることは何でしょうか。特別なことではありませんが、いずれも筋肉のめぐりを支える土台になります。 第一に、同じ姿勢を続けないこと。30分から1時間に一度は立ち上がり、肩を回したり、肩甲骨を寄せるように動かしたりして、筋肉のポンプを働かせます。「こまめに動く」ことが、固まりを防ぐ何よりの基本です。 第二に、温めること。入浴でゆっくり体を温める、肩まわりを冷やさない工夫をするなど、めぐりを助ける方向にはたらきます。 第三に、姿勢と環境を整えること。画面の高さや椅子を調整し、頭が前に出すぎないようにするだけでも、筋肉の負担は変わります。 そして、適度な運動と質のよい睡眠。全身のめぐりと回復の土台を支えることが、結局は肩こりの起こりにくい体につながります。 こんな肩こりは受診を——見逃してはいけないサイン 多くの肩こりは姿勢や筋緊張によるもので、生活の見直しで和らぐことが期待できます。しかし、なかには注意が必要なものもあります。次のような場合は、肩こりと自己判断せず、医療機関を受診してください。 突然の激しい肩・首・背中の痛み、これまで経験したことのない痛み 肩の痛みに加えて、胸の圧迫感・締めつけ、冷や汗、息苦しさを伴う 手や腕のしびれ・力が入らない、細かい動作がしにくい 強い頭痛・めまい・ものが見えにくい・ろれつが回らないを伴う 発熱を伴う、じっとしていても強く痛む、夜間に痛みで目が覚める これらは、筋肉のこりではなく、心臓や血管、神経などの病気が背景にある可能性を示すサインのことがあります。とくに突然の痛みや、胸の症状・神経の症状を伴うものは、緊急の対応が必要な場合があります。 「ありふれた症状」の奥を見る——救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急の現場では、「ただの肩こりだと思っていた」という痛みの奥に、心筋梗塞や大動脈解離といった、命に関わる病気が隠れていた例を経験してきました。肩や首の痛みは、心臓や血管からの"放散痛"として現れることがあるのです。 だからこそ私は、肩こりを軽く扱いません。その大半は姿勢や血行不良によるありふれたものですが、「いつもと違う」「突然」「胸の症状を伴う」ときには立ち止まる——この線引きが、現場で身についた習慣です。日々のこりとめぐりを大切にしながら、危険なサインを見落とさない。その両方の視点で、肩こりと向き合っていただければと思います。 まとめ 肩こりは、頭を支える首・肩の筋肉が緊張し続けることから始まります。緊張が続くと筋肉内の血管が圧迫され、めぐり(血行)が滞ります。 血行不良になると酸素や栄養が届きにくく、老廃物や発痛物質が流れにくくなり、「緊張→血行不良→さらに緊張」の悪循環が生まれます。これが慢性的な肩こりの背景です。 こまめに動く・温める・姿勢と環境を整える・適度な運動と睡眠、が土台づくりの基本です。ただし突然の激痛、胸の症状、手のしびれ、頭痛・めまいなどを伴うときは受診を。 肩こりは「めぐり」からのサインです。同じ姿勢と冷え、緊張をためこまず、筋肉のポンプをこまめに働かせることが、こりの起こりにくい体への近道だと考えられます。 当院が行うストレスフリー療法も、穏やかな温熱刺激を通じて、滞りがちな末梢の血流を高め、めぐりの土台を支えることを目指す取り組みです(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方には個人差があります)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 血流やめぐりの土台づくりにご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 肩こりは、揉めば治りますか? A. 揉むことで一時的に血流が促され、楽に感じることはあります。ただ、姿勢や冷え、筋緊張といった大もとの要因が変わらなければ、こりは戻りやすいものです。こまめに動く・温める・姿勢を整えるといった土台づくりとあわせて考えるのが現実的です。 Q. デスクワークで肩がこります。どれくらいの頻度で動けばよいですか? A. 決まった正解はありませんが、30分から1時間に一度は立ち上がり、肩や肩甲骨を動かすことが目安になります。長く同じ姿勢を続けないこと自体が、筋肉のポンプを働かせ、血行不良を防ぐうえで大切です。 Q. どんな肩こりだと病院に行ったほうがよいですか? A. 突然の激しい痛み、胸の圧迫感や息苦しさを伴う痛み、手や腕のしびれ・脱力、強い頭痛やめまい・ろれつのまわりにくさ、発熱を伴うものなどは、筋肉のこり以外の原因が隠れている可能性があります。肩こりと自己判断せず、医療機関を受診してください。 参考文献 Larsson R, Öberg PÅ, Larsson SE.「Changes of trapezius muscle blood flow and electromyography in chronic neck pain due to trapezius myalgia」(1999年、Pain, 79(1):45–50)— 慢性の首・肩の痛み(僧帽筋筋痛)をもつ人では、筋収縮時に血流を十分に増やせず、痛む側の筋血流が低いままになりやすいことをレーザードップラー血流計と筋電図で示した研究。doi:10.1016/S0304-3959(98)00144-4. 出典 ※上記の研究知見は特定の集団を対象としたものであり、すべての方に同様の状態を保証するものではありません。肩こりの感じ方や背景には個人差があります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は医療機関にご相談ください。体の状態には個人差があります。