The Hidden Cause
このような不調はありませんか?
常に「闘争・逃走反応」が働き、リラックスできない状態。血管が収縮し、全身の血流が遮断されています。
高血圧や血糖値の上昇。
「薬を飲んでいるから大丈夫」と、根本原因を放置していませんか?
脳への血流不足(酸欠)は「ブレイン・フォグ」を招き、経営判断に必要な直感力や決断力を奪います。
About Stress-Free Therapy
当院は「ストレスフリー療法」を提供しています。
ストレスフリー療法とは、身体の6点に心地よい赤外線刺激を与える、独自の温熱アプローチです。
特許取得済みの精密な温度制御により、効率よく血行を促進。副作用のリスクを抑え、日常のストレスで緊張した心身を優しく解きほぐします。
48℃未満の心地よい刺激が、効率的に血流を促し、深いリラックス状態へと導きます。銀座の落ち着いた空間で、身体への負担を抑えた科学的なアプローチをご提供します。



ストレスフリー療法は、独自の温熱周波数により深部体温を上げ、自律神経に直接アプローチする方法です。ただ温めるだけではない、3つの生理学的反応を引き起こします。
心地よい温熱刺激で身体を芯から温め、滞りがちな血行を促進して、冷えによる悩みや毎日のコンディションを整えます。
独自の温熱リズムが日々のストレスで張り詰めた心身の緊張を優しくほぐし、深いリラックス状態へと導きます。
患部や特定のポイントを温めることで、日頃の活動で蓄積した筋肉の疲れを和らげ、身体のこりを健やかにほぐします。
Our Strengths
| ストレスフリー療法 | 再生療法 | 高級スパ・整体 | |
|---|---|---|---|
| アプローチ | 血流・神経(根本改善) | 細胞レベル | 筋肉・表層 |
| リスク | 極小 | 身体的負担あり | ほぼなし |
| 心理的面 | 日常的なメンテナンス | 最後の一手 | ご褒美・癒やし |
STRENGTHS
Treatment Guidelines
現代社会のストレスフルな環境にさらされ続けることで慢性的に分泌されるコルチゾール(ストレスホルモンの一つ)の低下を促し、体の不調の根本原因へのアプローチを目指す。
全身の血流量の増幅を促し、体内の37兆個の細胞一つ一つをくまなく活性化し、自己治癒力を最大限引き出すことを目指す。
加齢とともに減少する成長ホルモンの体内からの分泌力を再生し、代謝・免疫・認知機能の復調を目指す。
エストロゲン・テストステロンといった性ホルモンの体内からの分泌を促し、血管・脳・骨・筋肉・皮膚へのホルモン本来の保護作用の復活を目指す。
抗炎症サイトカインであるIL-10の産生を促し、老化の原因である慢性炎症をはじめとする体内の炎症の駆逐を目指す。
体内の1京個のミトコンドリアの機能の正常化を促し、活性酸素の発生を減じ、炎症性老化の抑制を目指す。
複合的・総合的なアプローチの積み重ねにより、テロメアの短縮抑制や細胞の老化時計を巻き戻すことで、遺伝子レベルでの生物学的年齢の若返りの実現を目指す。
Treatment Guidelines
MASSAGE

東日本大震災をきっかけに、厳しい寒さの中で人が置かれる身体的負担と向き合い、体温や代謝が生命活動に与える影響を深く見つめ直しました。
そこから、身体に過度な負担をかけないケアの研究が始まりました。
生命倫理委員会の指針に基づき、独自の呼吸法と温熱刺激による心身への影響を科学的に検証。
最小限の刺激で深いリラックスをもたらす、科学的根拠に基づいた温熱療法を、銀座から丁寧に提供してまいります。
KENJI RYOTOKUZI
了徳寺 健二

ストレスフリー療法と出会い、その効果に強い可能性を感じました。
身体への負担を抑えながら、本来の状態へと整えていく——その考え方に深く共感しています。
この療法を、必要としている方にきちんと届けたい。
その想いから、2023年4月より銀座数寄屋橋クリニックにて、
ストレスフリー療法に特化した診療を行っています。
日々忙しく、自身のケアが後回しになりがちな方こそ、
安心して身を委ねられる時間と環境を大切にしたい。
銀座という場所から、誠実な医療のかたちを提供してまいります。
TAKUNORI SATO
佐藤 琢紀

Clinic Information/Access
〒104-0061
東京都中央区銀座4-2-12 銀座クリスタルビル7F

Blog
頭全体が、帽子をかぶったように、あるいはバンドで締めつけられるように重く痛む。ズキンズキンと脈打つほどではないけれど、なんとなく一日中つらい——。 このような頭痛は、「緊張型頭痛」と呼ばれるタイプにあてはまることが多く、頭痛のなかで最もよく見られるもののひとつです。ただし、頭痛には「様子を見てよいもの」と「すぐに受診すべきもの」があります。今回は、緊張型頭痛の特徴を整理したうえで、救急医として見てきた、見逃してはいけない頭痛のサインもお伝えします。 緊張型頭痛とは——「最も身近な頭痛」 2021年に発表されたレビュー論文では、緊張型頭痛は世界で最も有病率の高い神経疾患とされています。特徴は、軽度から中等度の強さで、頭の両側に出ることが多く、締めつけられる・押さえつけられるような痛みで、階段の上り下りなどの日常的な動作で悪化しないことです[1]。 診断は、頭痛の経過や症状の聞き取りにもとづき、ほかの原因が否定されたうえで行われます。つまり、「この検査をすれば確定する」というものではなく、ほかの病気ではないことを確かめながら、特徴に照らして判断していく頭痛です[1]。 原因は「ひとつ」ではない 緊張型頭痛の仕組みは、まだ完全には解明されていません。同じレビューでは、痛みが生まれる背景には末梢(頭や首まわりの筋肉など)の仕組みが関わっている可能性が高く、慢性的な頭痛になる過程では、痛みを感じ取る神経系の過敏さ(中枢性の感作)が関わっている可能性が指摘されています[1]。 なかでも、心理的ストレスは、緊張型頭痛と関わりの深い要因のひとつです。ストレスと頭痛の関係を整理した2016年のレビューでは、ストレスが頭痛の引き金になりうることや、頭痛が慢性化していく過程にストレスが関わりうることがまとめられ、研究全体としては「ストレスと頭痛の間には関連がある」という見方が支持されていると述べられています[2]。ストレスが続くと、首・肩まわりの筋肉が無意識にこわばったり、睡眠が浅くなったりしやすく、それが頭痛につながるという悪循環も考えられます。 日常の感覚としては、次のような要素が重なりやすいと言われます。 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用による、首・肩まわりの筋肉の緊張 睡眠不足、不規則な生活 心理的なストレス、緊張が続く状態 肩こりとの関係は、慢性的な肩こりと血行不良で、睡眠との関係は睡眠の質で扱っています。ストレスと自律神経・ホルモンの関わりについては、自律神経を整えるやコルチゾールを下げる科学も参考にしてください。 ほかの頭痛との見分け方 頭痛にはいくつかのタイプがあり、治療や対処の方向性も異なります。一般的な目安を整理します。 緊張型頭痛片頭痛痛み方締めつけられる・押さえつけられるズキンズキンと脈打つことが多い場所頭の両側・頭全体片側のことが多い強さ軽度〜中等度中等度〜重度動いたとき悪化しない悪化しやすい吐き気・光や音への過敏目立たない伴うことが多い あくまで目安であり、実際には両方が混ざっていたり、典型的でなかったりすることもあります。自己判断が難しい場合は、医師に相談してください。 日常でできる工夫と、鎮痛薬との付き合い方 つらい頭痛が続くと、つい市販の鎮痛薬に頼りたくなります。痛みを我慢しすぎる必要はありません。ただし、鎮痛薬を頻繁に使う状態が続くと、かえって頭痛が起こりやすくなる「薬剤の使用過多による頭痛」という状態があることも知られています。『頭痛の診療ガイドライン2021』にも、独立した項目として整理されています[4]。薬の種類や使う頻度に不安がある方は、医師や薬剤師に相談してください。 日常の工夫としては、次のようなことが挙げられます。 同じ姿勢を続けず、こまめに首や肩を動かす。 睡眠時間と起床時間をできるだけ一定にする。 軽い運動や入浴など、体をゆるめる時間をつくる。 頭痛が起きた日時、強さ、前後の出来事を簡単に記録しておく(受診の際に役立ちます)。 延べ約36,000人を診てきた救急医の視点——「いつもと違う頭痛」を見逃さない 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急外来には、「頭が痛い」という訴えで来られる方が、数多くいらっしゃいます。その大多数は、緊張型頭痛や片頭痛のような、命に関わらない頭痛です。一方で、ごく一部に、くも膜下出血や脳出血、髄膜炎など、一刻を争う病気が隠れていることがあります。だからこそ、救急の現場では、頭痛の「強さ」よりも、「いつもと違うかどうか」を重視して話をうかがいます。 頭痛の診療に関するレビュー論文では、背景に別の病気がある頭痛を疑うサインが「SNNOOP10」として整理されています。具体的には、発熱などの全身症状、がんの既往、手足の麻痺や意識の変化などの神経症状、突然始まった頭痛、高齢になってからの新しい頭痛、これまでと頭痛のパターンが変わった、姿勢で変化する、くしゃみ・咳・運動で誘発される、鎮痛薬の使いすぎなどが挙げられています[3]。 次のような場合は、様子を見ずに、ためらわず救急要請や救急受診をしてください。 突然、これまで経験したことがないほどの激しい頭痛が起きた(数秒〜数分でピークに達するような頭痛)。 頭痛とともに、手足の力が入らない、しびれる、ろれつが回らない、物が二重に見える、意識がぼんやりする、けいれんがある。 頭痛とともに、高い熱と首の硬さ(うなじが前に曲がらない)がある。 頭を強く打った後から頭痛が続いている、または悪化している。 これらに当てはまらなくても、頭痛が日に日に強くなる、頻度が急に増えた、朝方にとくにひどいといった変化がある場合は、早めに医療機関を受診してください。「いつもの頭痛だろう」という思い込みが、受診を遅らせてしまうことがあります。 まとめ 緊張型頭痛は、締めつけられるような軽度〜中等度の頭痛で、世界で最も有病率の高い神経疾患とされています。仕組みはまだ完全には解明されていません。 睡眠、姿勢、ストレスなどが重なりやすいと考えられ、日常の工夫が役立つ場合があります。 鎮痛薬を頻繁に使う状態が続くと、かえって頭痛が起こりやすくなる場合があります。不安な方は医師・薬剤師に相談してください。 「突然の激しい頭痛」「麻痺やろれつの異常」「高熱と首の硬さ」など、いつもと違う頭痛は、ためらわず救急要請・救急受診を。 頭痛は、多くの方が経験するありふれた症状です。だからこそ、「いつもの頭痛」と「危険な頭痛」を見分ける目を持つことが、ご自身を守ることにつながります。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。健康な成人15名を対象にした小規模な予備的研究では、施術の前後でストレスマーカー(ACTH、コルチゾール、唾液アミラーゼ)が低下したと報告されています[5]。ストレスや緊張が続いている実感がある方は、一度ストレスフリー療法をお試しになってみてはいかがでしょうか。頭痛が続く、あるいは不安な症状がある場合は、当院にご相談いただくか、脳神経内科を受診してください(必要に応じて専門の病院を紹介いたします)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 市販の鎮痛薬は、どのくらいの頻度まで使ってよいですか?A. 使ってよい回数は、薬の種類や体質、持病、ほかに飲んでいる薬によって異なります。鎮痛薬を頻繁に使う状態が続くと、かえって頭痛が起こりやすくなることがあるため、使用回数が増えている場合は、医師や薬剤師に相談してください。当院にご相談いただくか、脳神経内科を受診してください。 Q. どんな頭痛なら、病院を受診したほうがよいですか?A. 「突然の激しい頭痛」「手足の麻痺やろれつの異常を伴う頭痛」「高熱と首の硬さを伴う頭痛」「頭を打った後の頭痛」は、救急要請・救急受診の目安です。そのほか、頭痛が日に日に強くなる、頻度が急に増えた、これまでと違う感じがする、といった場合も、早めの受診をおすすめします。 Q. 肩こりがひどいと、頭痛も起こりやすくなりますか?A. 緊張型頭痛では、首や肩まわりの筋肉など末梢の仕組みが関わっている可能性が指摘されています[1]。ただし、肩こりがあれば必ず頭痛が起こるわけではなく、個人差があります。肩こりと頭痛が続く場合は、当院にご相談いただくか、脳神経内科・内科を受診してください。 参考文献 Ashina S, Mitsikostas DD, Lee MJ, et al.「Tension-type headache」(2021年, Nat Rev Dis Primers, 7(1):24)— 緊張型頭痛の疫学・特徴・診断・仕組み・治療を整理したレビュー。doi:10.1038/s41572-021-00257-2. PMID:33767185. 出典 Martin PR.「Stress and Primary Headache: Review of the Research and Clinical Management」(2016年, Curr Pain Headache Rep, 20(7):45)— ストレスと一次性頭痛の関係を整理したレビュー。doi:10.1007/s11916-016-0576-6. PMID:27215628. 出典 Do TP, Remmers A, Schytz HW, et al.「Red and orange flags for secondary headaches in clinical practice: SNNOOP10 list」(2019年, Neurology, 92(3):134–144)— 他の病気が背景にある頭痛を疑うサイン(SNNOOP10)を整理したレビュー。doi:10.1212/WNL.0000000000006697. PMID:30587518. 出典 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会 監修『頭痛の診療ガイドライン2021』(医学書院, 2021年)— 国内の頭痛診療の指針。緊張型頭痛、薬剤の使用過多による頭痛などの項目を含む。出典(Minds) Ryotokuji K, et al.「Effect of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on subcutaneous temperature and stress markers」(2013年, Laser Therapy, 22:93–102)— ストレスフリー療法に関連する小規模・予備的な研究(健康な成人15名。ACTH・コルチゾール・唾液アミラーゼ等を測定)。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず、当院や脳神経内科・内科にご相談ください。突然の激しい頭痛、手足の麻痺やろれつの異常、高熱と首の硬さ、意識がぼんやりするなどの場合は、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。
健康診断で腹囲を測られるとき、少しお腹を引っ込めたくなった経験はないでしょうか。 「お腹まわりの脂肪」は、見た目の話として語られることが多いものです。しかし医学の世界では、とくにお腹の内側につく内臓脂肪は、単なる「たくわえ」ではなく、全身の臓器に向けて信号を送り続ける、活動的な組織として研究されています。今回は、脂肪組織の役割と、年齢を重ねるなかで起こる変化を整理します。 脂肪は「ためておく袋」ではない 脂肪組織の基本的な役割は、余ったエネルギーを脂肪としてたくわえ、必要なときに使えるようにすることです。ただし、それだけではありません。 脂肪組織を構成する脂肪細胞は、アディポカインと呼ばれるさまざまな信号物質を分泌しています。これらは血液にのって全身をめぐり、食欲や血糖の調節、炎症の強さなどに関わります。つまり脂肪組織は、内分泌と免疫にまたがる「臓器」として働いている、と考えることができます。 体の脂肪は、おおまかに次の二つに分けられます。 皮下脂肪:皮膚のすぐ下につく脂肪。つまんで確かめられる部分です。 内臓脂肪:お腹の内側、胃や腸などの臓器のまわりにつく脂肪。外からは見えません。 このうち、代謝との関わりが特に注目されてきたのが内臓脂肪です。 内臓脂肪を知る目安——腹囲という物差し 内臓脂肪は外から直接は見えませんが、目安にする指標があります。日本のメタボリックシンドロームの診断基準(2005年)では、内臓脂肪の蓄積の目安として腹囲(ウエスト周囲径)が用いられ、男性85cm以上、女性90cm以上とされています。この数値は、内臓脂肪の面積が男女とも100cm²以上に相当するという考え方にもとづいています[1]。 なお、メタボリックシンドロームは腹囲だけで判断されるものではなく、血圧・脂質・血糖の項目と組み合わせて判定されます[1]。腹囲は「入口の目安」であり、これだけで健康状態の良し悪しが決まるわけではありません。また、体重(BMI)が標準の範囲でも、内臓脂肪の状態はそれだけでは分かりません。数字は、ご自身の体を知る手がかりとして使ってください。 脂肪組織で起きる「静かな炎症」 脂肪組織が増えて大きくなると、その中で変化が起きることが知られています。2021年に発表されたレビュー論文では、脂肪組織の慢性的で弱い炎症が、代謝の異常や臓器への影響と結びつくと整理されています[2]。 このレビューによると、脂肪組織の炎症は、機能が乱れた脂肪細胞が炎症性のアディポカインを分泌することと、免疫細胞が脂肪組織に入り込んでサイトカインなどを出すことによって、始まり、続いていきます。炎症そのものは弱いものの、離れた臓器の働きにも影響を及ぼすと考えられており、とくに内臓脂肪で重要視されています[2]。 炎症が体にもたらす影響については、慢性炎症と老化「インフラメイジング」で、血糖と老化の関係については糖化と老化で詳しく扱っています。 年齢を重ねると、脂肪組織に何が起こるのか 加齢にともなう脂肪組織の変化として、研究が進んでいるのが老化細胞(分裂を止めたまま体内にとどまる細胞)の蓄積です。 2015年に発表された研究では、老化細胞が脂肪組織に蓄積することが報告されています。ヒトの脂肪の前駆細胞(脂肪細胞のもとになる細胞)を使った実験では、老化した前駆細胞が「アクチビンA」という物質を分泌し、ほかの前駆細胞が脂肪細胞に育つ働きを妨げることが示されました。さらに、高齢のマウスでは、老化細胞の除去や特定の薬剤の投与によって、脂肪組織の変化や代謝の状態が影響を受けたと報告されています[3]。 これは細胞実験と動物実験を中心とした知見ですが、脂肪組織が年齢とともに変わり、全身の代謝にも影響しうるという見方を支える研究のひとつです。老化細胞については「老化細胞」とはで、老化の全体像は「老化の12の特徴」とはで扱っています。 脂肪組織は、肝臓や筋肉などの臓器とも深く関わっています。肝臓については肝臓の老化で、筋肉についてはサルコペニアで解説しています。臓器ごとに老いる速さが違うという考え方は、「臓器年齢」という考え方でまとめています。 日々の暮らしで意識したいこと 特別な方法を探す前に、まず公的な指針を知っておくことが役に立ちます。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人に対し、歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上(歩数にして1日約8,000歩以上)、そして筋力トレーニングを週2〜3日行うことが推奨されています。あわせて、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないよう注意することも示されています[4]。 このほか、睡眠、飲酒、食事の内容や時間帯も、体の代謝に関わります。持病のある方や薬を飲んでいる方は、運動や食事の内容を変える前に、主治医に相談してください。急激な減量は、体への負担が大きくなることがあります。 延べ約36,000人を診てきた救急医の視点——「お腹まわり」は体からのサイン 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急の現場で、心筋梗塞や脳卒中といった血管の病気で運ばれてくる患者さんを診ていると、肥満、高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病を、いくつも重ねてお持ちの方が少なくなかったというのが、私の実感です。もちろん、お腹まわりのサイズだけで病気になるかどうかが決まるわけではありません。ただ、血管の病気は、ある日突然、症状として現れます。その日を迎える前に、数字として見えている段階で気づけることには、大きな意味があると感じています。 腹囲は、自宅でも測れる数少ない指標のひとつです。健診の結果と合わせて、年に一度でも、ご自身のお腹まわりと向き合う機会をつくってみてください。 まとめ 脂肪組織は、エネルギーをたくわえるだけでなく、アディポカインを分泌して全身に信号を送る、内分泌・免疫にまたがる臓器として働いています。 内臓脂肪の目安として、日本の診断基準では腹囲(男性85cm以上、女性90cm以上)が用いられます。ただし、腹囲だけで健康状態が決まるわけではありません。 脂肪組織の慢性的で弱い炎症は、代謝や離れた臓器の働きと結びつくと考えられています。加齢にともなう老化細胞の蓄積も、研究が進んでいる領域です(細胞・動物実験が中心です)。 日々の運動・睡眠・食事は、公的な指針(身体活動ガイド2023)を目安に、持病のある方は主治医に相談しながら整えてください。 脂肪組織は、年齢を重ねても「眠らない」臓器です。その働きを知ることは、ご自身の体を長く大切にするための第一歩になります。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)。当院の施術について、肝機能や血糖などの血液検査値を施術の前後で比較した185例の観察研究が報告されています[5]。なお、この論文には当院の関係者が著者として含まれています。お腹まわりや健診の数値が気になる方は、一度ストレスフリー療法をお試しになってみてはいかがでしょうか。まずは当院にお気軽にご相談ください(必要に応じて専門の病院を紹介いたします)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 腹囲が基準を超えていました。どうすればよいですか?A. 腹囲は内臓脂肪の目安のひとつで、血圧・脂質・血糖などの結果と合わせて判断されます。健診の結果を持って、当院にご相談いただくか、内科を受診してください。すでに他院で治療中の疾患がある場合は、主治医へのご相談を優先してください。 Q. 皮下脂肪と内臓脂肪は、見た目や触った感じで区別できますか?A. 外見や触った感触だけで内臓脂肪の量を正確に知ることは難しいとされています。腹囲は目安になりますが、より詳しく知りたい場合は、医療機関で相談してください。 Q. 急に体重を落とせば、早く改善しますか?A. 急激な減量は、体への負担が大きくなることがあり、おすすめできません。運動や食事の見直しは、無理のない範囲で、少しずつ進めてください。持病のある方や薬を服用している方は、始める前に主治医にご相談ください。 参考文献 厚生労働省「生活習慣病健診・保健指導の在り方に関する検討会 第3回」津下委員提出資料「メタボリックシンドロームの考え方〜判定と生活習慣支援のイメージ〜」(2005年)— 日本のメタボリックシンドローム診断基準(腹囲:男性85cm以上・女性90cm以上、内臓脂肪面積100cm²に相当、血圧・脂質・血糖の基準)を示した公的資料。出典 Kawai T, Autieri MV, Scalia R.「Adipose tissue inflammation and metabolic dysfunction in obesity」(2021年, Am J Physiol Cell Physiol, 320(3):C375–C391)— 脂肪組織の慢性的で弱い炎症と、代謝疾患・臓器への影響を整理したレビュー。doi:10.1152/ajpcell.00379.2020. PMID:33356944. 出典 Xu M, Palmer AK, Ding H, et al.「Targeting senescent cells enhances adipogenesis and metabolic function in old age」(2015年, eLife, 4:e12997)— 老化細胞が脂肪組織に蓄積すること、老化した脂肪前駆細胞がアクチビンAを分泌して脂肪細胞への分化を妨げることなどを、ヒト細胞とマウスで検討した基礎研究。doi:10.7554/eLife.12997. PMID:26687007. 出典 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」(成人版)— 成人の身体活動・運動・座位行動の推奨事項(歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日60分以上、筋力トレーニングを週2〜3日など)を示した公的指針。出典 Kamada Y, Sato T, Kessoku T, Sumida Y, Ono M, Ryotokuji K.「Effects of laser acupuncture (stress-free therapy) on blood liver function indicators」(2025年, Laser Therapy, 32:403)— ストレスフリー療法の施術前後の肝機能・血糖・脂質を比較した185例の後ろ向き観察研究(比較対照群なし)。doi:10.4081/ltj.2025.403. 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず、当院や内科にご相談ください。胸の痛み、呼吸が苦しいなどの場合は、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。
毎年の健康診断の結果が届く。開けてみると、「異常なし」「要精密検査なし」。ほっとする一方で、こんな気持ちが残ったことはないでしょうか。 「数値は正常なのに、なぜ最近こんなに疲れるのだろう」「朝すっきり起きられない」「集中力が続かない」——。 健診の結果に問題がないのに調子が悪い。この食い違いは、決して珍しいことではありません。今回は、その理由を整理しながら、健診結果を「老化」という別の視点で読み直すための考え方をお伝えします。 「異常なし」は何を意味しているのか まず、大切なことをお伝えします。健康診断は、病気の早期発見や予防に役立つ仕組みです。 結果が「異常なし」であれば、それは健診が対象としている項目に、現時点で問題が見つからなかったという意味で、安心してよい情報です。 そのうえで、「異常なし」が何を示しているかを知っておくと、見え方が変わります。 一般に、健診の判定は、検査の数値があらかじめ決められた基準の範囲に収まっているかどうかを見ています。つまり、「病気として治療が必要な状態かどうか」を拾い上げるための物差しであり、「年齢に比べて、体の状態がどのくらい保たれているか」を測る物差しではありません。 もう一つ、数字を見ておきましょう。厚生労働省の資料では、令和5年の定期健康診断で何らかの所見があった人の割合(有所見率)は全国で58.94%でした[1]。働く人の約6割に、何らかの所見が見つかっているということです。「異常なし」であることは、それだけで大切な状態ですが、同時に、「異常なし」の中にも、人によって状態の差があると考えることができます。 同じ「基準範囲内」でも、見え方は違う 具体的に考えてみましょう。たとえば、同じ「基準範囲内」でも、次のような違いがありえます。 昨年よりも、数値がじわじわと同じ方向へ動いている(基準範囲の中で、端に近づいている)。 単独では問題がなくても、複数の項目を組み合わせてみると、気になる傾向がある(血糖・血圧・脂質・体重・肝機能など)。 検査項目に含まれていない要素(睡眠、疲労の蓄積、ストレス、筋肉量、ホルモンなど)の影響が大きい。 健診の数値は、「今の状態の断面」です。時間の流れの中でどう変化しているか、そして複数の数値がどう組み合わさっているかを見ると、単独の判定からは分からない情報が見えてきます。 「老化」の視点で読み直す、3つのポイント ここからは、健診結果を老化の視点で眺めるときの、3つのポイントを紹介します。 1. 数値の「経年変化」を並べて見る今年の結果だけでなく、過去3〜5年の結果を横に並べてみてください。基準範囲内であっても、一方向に動き続けている項目があれば、生活習慣を見直すきっかけになります。 2. 複数の項目を「組み合わせて」見る血糖、血圧、中性脂肪、肝機能、体重は互いに関連しています。一つひとつは基準範囲内でも、組み合わせてみると、生活習慣の影響が表れている場合があります。 3. 「暦年齢」と「生物学的年齢」という考え方を知る暦年齢(実際の年齢)とは別に、体の状態から見積もる「生物学的年齢」という考え方があります。2018年に発表された研究では、年齢と、日常的な血液検査などに近い臨床的な指標を組み合わせた「表現型年齢」を土台にして、寿命や健康寿命の違いを捉えようとする指標(エピジェネティックな生物学的年齢)が開発されました[2]。この研究は、「同じ年齢でも、体の状態には個人差がある」という考え方の背景を示しています。 生物学的年齢の測定方法については生物学的年齢はどう測る?で、老化時計の基本は老化時計とは何かで、老化の全体像は「老化の12の特徴」とはで詳しく扱っています。 数値の外にある「不調」を見逃さない もう一つ大切なのは、数値に表れない不調を軽視しないことです。 だるさ、眠りの浅さ、集中力の低下、気分の落ち込み。これらは、健診の項目だけでは拾いきれません。特に、責任のある立場で働く方ほど、「忙しいから仕方ない」と我慢を重ねてしまいがちです。経営者の疲労と回復については経営者疲労回復で、企業の視点からの健康づくりは健康経営で扱っています。 ここで強調しておきたいのは、症状があるときは、健診の結果にかかわらず、まず受診して原因を確認することが先だということです。体重の急な減少、息苦しさ、胸の痛み、なかなか治らない症状などは、「健診で異常がなかったから」と様子を見ずに、医療機関に相談してください。 より詳しく状態を知りたい方には、通常の健診より幅広い項目を調べる検査(いわゆる「ドック」)もあります。選択肢についてはアンチエイジングドックとはで整理しています。 「異常なし」の裏にあるもの——救急医の視点から 私は銀座数寄屋橋クリニックの院長を務める前、約20年にわたり国立の医療機関で救急医として勤務し、延べ約36,000人の患者さんの診療にあたってきました。 救急搬送されてくる患者さんの中で、状態が良くない方を振り返ってみると、総じて、健診を受けていない方が多かったというのが、私の実感です。 もちろん、健診にどれだけの意味があるのかを、私が数字で示すことはできません。健診を受けていたかどうかだけで、その後の経過が決まるわけでもありません。ただ、少なくとも「健診を受けよう」という姿勢そのものが、今の健康状態のもとになっていることは、間違いないと感じています。自分の体に目を向け、定期的に確かめる習慣のある方は、体調の小さな変化にも早く気づき、必要なときに受診につなげやすいのだと思います。 そこで大切だと感じるのは、健診の結果を「合格・不合格」の通知としてではなく、自分の体の状態を知る「手がかり」として使うことです。数値の推移を見る、生活の変化と照らし合わせる、そして、体からのサイン——疲れやすさ、眠りの質、気分の変化——に耳を傾ける。この積み重ねが、重い病気に至る前に気づくための備えになると考えています。 まとめ 健診は病気の早期発見や予防に役立つ仕組みです。「異常なし」は安心してよい情報ですが、年齢に比べた体の状態の保たれ方を測る物差しではありません。 令和5年の定期健康診断の有所見率は全国で58.94%。「異常なし」の中にも、人によって状態の差があると考えられます。 健診結果は、経年変化を並べる、複数の項目を組み合わせる、生物学的年齢という考え方を知るの3つの視点で読み直せます。 症状があるときは、健診の結果にかかわらず、まず受診して原因を確認してください。 健診の結果を、一年に一度の「通知表」ではなく、自分の体と向き合うための「手がかり」として活用していくこと——それが、長く第一線で活躍するための土台になると考えています。 当院はストレスフリー療法を専門に提供しており、ストレスホルモン(コルチゾールなど)や血流に着目しながら、穏やかな温熱刺激を通じて体の土台を支えることを目指しています(研究知見にもとづく予備的なもので、はたらき方や結果には個人差があり、費用は全額自己負担となります)[3]。ストレスフリー療法は、健康診断や病気の診断・検査に代わるものではありません。 疲れやすさなど気になる症状がある場合は、当院にご相談ください(必要に応じて専門の病院を紹介いたします)。その科学的な考え方についてはストレスと老化の科学で解説しています。 日々の負荷とのつきあい方にご関心のある方は、施術の流れや費用をまとめた当院のメニュー・料金ページもあわせてご覧ください。 よくある質問 Q. 健診で「異常なし」なのに、だるさが続いています。どうすればよいですか?A. 症状があるときは、健診の結果にかかわらず、まず受診して原因を確認することが大切です。睡眠、ストレス、ホルモン、貧血、甲状腺など、健診の項目に含まれていない要因が関わっていることもあります。当院にご相談いただくか、内科を受診してください。他院で治療中の疾患がある場合は、主治医へのご相談を優先してください。 Q. 「基準範囲内」であれば、数値が変化しても気にしなくてよいですか?A. 基準範囲内でも、前年からの変化や、複数の項目の組み合わせから、生活習慣を見直すきっかけが見つかることがあります。ただし、数値の解釈は、年齢、性別、持病、服薬状況によって異なります。気になる変化があれば、結果を持って、当院にご相談いただくか、内科を受診してください。 Q. 「生物学的年齢」を測れば、健診の代わりになりますか?A. いいえ、代わりにはなりません。生物学的年齢は、体の状態を別の角度から捉えるための研究段階の考え方を含む指標であり、病気の診断や早期発見を目的とした健診に代わるものではありません。まずは、定期的な健診を続けることが基本です。 参考文献 厚生労働省 静岡労働局 浜松労働基準監督署「Press Release」(令和6年8月14日)— 令和5年の定期健康診断の有所見率(全国58.94%)を示した公的資料(添付資料を含む)。出典 Levine ME, Lu AT, Quach A, et al.「An epigenetic biomarker of aging for lifespan and healthspan」(2018年、Aging (Albany NY), 10(4):573–591)— 臨床的な指標を組み合わせた表現型年齢を土台に、寿命や健康寿命の違いを捉えるエピジェネティックな指標(DNAm PhenoAge)を開発した研究。doi:10.18632/aging.101414. PMID:29676998. 出典 Ryotokuji K, et al.「Effect of pinpoint plantar long-wavelength infrared light irradiation on subcutaneous temperature and stress markers」(2013年、Laser Therapy, 22:93–102)— ストレスフリー療法と皮下温・ストレスマーカーに関する研究(小規模・予備的な研究であり、健診の指標や病気の診断を検討したものではありません)。 ※上記の研究知見は、健診結果と老化の関係についての一般的な理解を示すものであり、個々の方の将来の病気を予測したり、特定の検査・治療による効果を保証したりするものではありません。ストレスフリー療法に関する研究は小規模・予備的なものを含み、はたらき方や結果には個人差があります。 本記事は健康に関する一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の検査・治療・製品の効果を保証するものではありません。気になる症状がある場合は、自己判断せず、当院や内科にご相談ください。胸の痛み、呼吸が苦しいなどの場合は、ためらわず救急要請・救急受診をしてください。自由診療の費用は全額自己負担となります。体の状態には個人差があります。